3 日(水)は、午前10時45分ころから、Horse Guards Parade で女王陛下の国会開会スピーチのための登庁パレードがあるからということで、事務所有志で(もちろん留守番もきちんと残して)その様子を見に行く。騎馬隊 に囲まれて、トラディッショナルな装いで出かける姿は印象的だったけれど、待っていた時間が長く、とても寒かったことには閉口した。
昼に広報連絡会メンバーによる大使館広報担当の水鳥公使の送別会。ピカデリーの「祭」で昼食会。日本式に目の前で焼いてくれる鉄板焼きで、スコティッシュビーフの焼き肉を食べた。
僕はこちらに来てから5ヶ月だけのお付き合いだったけれど、本当にお世話になった。特に今年は、日英修好150周年記念の年で、たっぷりとイベントがあっ たので、本当にお会いする機会が多かった。お別れするのはお名残惜しいけれど、これも宮仕えの定め。また後任の方とお近づきになるのを楽しみにしよう。
その後、午後2時からスピーカーシリーズ。今日の講師は、いつもは聴衆でよくご参加くださっている時事通信社の桜井支局長。今回は講師と言うことで多少緊 張されていたご様子だったが、ご自身でまとめられた資料を元に、「英字新聞、わたしの読み方」と題して、マスコミの方ならではのいろいろおもしろい裏話を お聞かせいただいた。
支局長の話にもあったけれど、イギリスの人たちは、自分の意見をとてもはっきりと言う。政治家しかり、マスコミしかり。日本の新聞で実によく見かける「… としている」「…となりそうだ」式の、引用なのか、意見なのか、予測なのかわからないあいまいな表現はない。それだけ、言論に対してきちんと責任を持って いると言うことだろう。もちろん、言い切る分だけ、間違ってしまうことも当然多くなるわけだけれど、そこは読む方、聞く方も織り込み済みというところで、 社会が成り立っている。こういう方がよほどわかりやすいし、すっきりしていて気持ちがいいと思うのだけれど、日本ではそれが難しい。でも、アメリカなんか とは違って、イギリスではpoliteな表現にはとても気を遣っているし、ユーモアなども交えるようにして角ができるだけたたないように配慮されているの で、これからの日本では、その辺が落としどころのような気がする。プレゼンテーションの方法は、イギリスに学ぶところ大いにあり。
桜井支局長の講演内容は、事務所のHPに近くアップロードされる予定。
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