日本 では、クレジットカードの勧誘は山のようにあり、単にポイントカードが欲しかっただけなのに、ついでにクレジット機能もつけておくといったこともあって、 いっぱいクレジットカードを持っていた。もちろん、メインで使っていたのは一つだけで、あとのものは「おまけでついているだけなので使わない」という状態 だったのだけれど。
で、イギリスに来てみると、ポンド建ての給料を受け取るために入ったロイズ銀行のカードがVisaデビットカードになっていて、これを使ってあらゆる場所でショッピングができるので、特にクレジットカードの必要性は感じなかった。
でも、銀行のカードだとポイント(マイル)がたまらないので、マイルを溜めるためにやっぱりクレジットカードにも入ろうかなと思ったら、これがとんでもなく大変だった。
まず、ロイズ銀行にも「クレジットカード」の申し込みのページはあるのだけれど、オンラインでは一切手続きができない。こちらに来た頃は、とりあえず様式 をダウンロードして記入して郵送することはできていたのだけれど、いつの間にかそれもなくなり、直接支店に行くか、電話で申し込んで申込用紙を送ってもら わなければならなくなっていた。
で、ともあれ9月頃、様式に記入して申し込んでみたら、信用情報が確認できないので、過去3ヶ月分の銀行出納の明細を、今後2ヶ月以内に送ってこいという お手紙が届いた。その時点では、そもそもイギリスに来てまだ3ヶ月になっていなかったので、そんな明細など出せるわけがない。で、結局あきらめてそのまま ほっておいた。
その後、UKアマゾンから、クレジットカードに入りませんか、というメールが来ていたので、「ふーん、アマゾンなら入れてくれるんだ」と思ってオンライン で手続きをしてみたところ、やはり最終ステップで、あなたの信用情報が確認できなかったので、これ以上手続きを進められません、というメッセージが出て、 ちょん。
で、ともあれ3ヶ月経過するのを待ってから申し込むことに。とはいえ、10月はとても忙しかったので11月も中程になってから、今度はBritish Airwaysのカードの申し込んでみた。
しかし、これはとりあえずオンラインでかなりのところまでの手続きはできたものの、最後はパスポートのコピーと現住所を証明できるもの(この3ヶ月の間に、英国の運転免許証をゲットしておいたのでそのコピー)を郵便で送った。
でも、いつまで経っても返事は来ず、いい加減諦めかけていたら、ある日突然携帯電話に「BAですが」というメッセージ(もちろん英語)があった。要する に、本人確認、ということらしい。で、氏名、住所、誕生日、母親の旧姓等々、いろいろ聞かれてなんとかクリア。それでようやく手続きが終わった模様。で も、その後も旅行に興味はあるか、ワインに興味はあるか、クリスマスには買い物をする予定があるか、このカードにはバウチャーがいろいろ付いているんだよ 等々、今度は一転して営業トーク。正直疲れた。
で、電話のあった翌週(先週の木曜日だったかな)無事届いた、と思ったら、4桁の暗証番号のみ。肝心のカードがない。結局カードは、さらに1週間遅れて、12月11日にようやく届いた。
クレジットカード1枚作るのが、こんなに大変だとは思わなかった。やっぱりこちらでは、自分というのは得体の知れない、信用のできない外国人なんだな、と痛感した出来事だった。