2008年11月10日月曜日

海外短期研修中間報告会とPimlico訪問

午 前9時5分から10時50分まで、事務所で自治体職員(クレアに2年間派遣されている職員)の海外3ヶ月研修の中間報告会があった。ヨーロッパへの派遣組 は、イギリス2ヶ月、フランス1ヶ月が恒例で、そのイギリス分が終了し、これからパリに向かう前に、研修の成果を発表してもらうもの。ゲストは、研修の行 われたバーミンガム大学のクリス・ワトソン教授。非常に温厚で腰の低い、思慮深い先生。

各自10分程度のプレゼン(もちろん英語)を行った後、クリス先生のコメントと講演。実は、本来はバーミンガム大学で直接研修を担当してくれた先生が、研 修の模様をDVDに収めたものを持参して、それを上映しながらコメントを加える予定だったらしいが、DVDが間に合わなかっただけでなく、肝心の先生も のっぴきならない所用で来ることができず、急遽クリス御大のご登場となった次第。そういうことで、特に講演内容は用意しておられず、むしろ研修の反省と バーミンガム大学への希望について、研修生からの率直な意見を聞いて、ディスカッションしたいとの先生からのご希望で、そのような段取りとなった。

研修生のプレゼンはしっかりしていておもしろかったし、その後のディスカッションも、非常に率直かつ的確で、クリス先生も満足しておられた模様。なかなかレベルの高い研修生たちだった。

パリでの成果も大いに期待したい。

午後は、大雨の降る中を、キース調査員と一緒にPimlico Academyを訪問。Academy の説明はここに あるが、secondary school(日本の中学と高校に相当)などの学校経営を自治体から切り離し、各種のスポンサーによってマネジメントされる公立学校。Pimlico の場合は、Future というチャリティ団体がスポンサー。日本なら当然「私学」と位置づけられそうなものだけど、こういう形態でも state school として授業料が公費負担なのがイギリスのおもしろいところ。

元々、自治体経営の Pimlico School の時代には、あまり評判の芳しくなかった学校のようで、そのてこ入れという意味もあって Academy になったようだけど、お会いした Jerry Collins 校長は、さすがにそういう学校に雇われるだけあって、エネルギッシュな「やり手」という感じの人だった。

イギリスの学校は、今 National Challenge programme というもので厳しい成果に対する数値基準を課されており、Pimlico はまだ結構厳しい状況にあってがんばる必要があるという話だった。しかし、校舎の全面建て替えや、スポーツの部活、音楽、ドラマの取り組みなど、勉強以外 の面でも非常に意欲的で、活気があるように思った。がんばって欲しい。

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