2008年11月28日金曜日

健康診断

28日(金) の午前中は、こちらに来てから初めての健康診断。St.John's Wood にある、St.John and Elisabeth 病院2階の日本人クリニックで受診。検尿、身長・体重測定、問診、血圧、心電図、血液検査までは、すべて日本人クリニックで行われるので日本語対応。で も、胸部レントゲンと胃部レントゲンは病院の施設で行われるので、すべて英語。ちょっとどきどきしたけれど、基本的に日本で行われるのと同じ検査なので、 同じようにしていれば問題ない。朝9時半に始まり、1時間程度で終わった。
夜にはバリウムもすっきり出て、順調に終了。

2008年11月27日木曜日

パーマストン会と日本の車展

27 日(木)は、昼にパーマストン会。商工会議所の主催で、昼食会と講演会のセット。この日の会場はバービカン・センターで、講師はハリー・ポッターシリーズ 日本語版の挿絵を描いている、ダン・シュレシンジャー画伯。なんとこの人はイエール大学、ハーバード・ロースクール、オックスフォード大学の法律課程をす べて修め、弁護士としても活動していた上、ボストンマラソン(だったかな?)でも3位に入ったことがあるというスーパーマン。でも、ご本人はいかにも人の 良さそうなおじさんだった。
本人はアメリカ人だけれど、奥さんはイエール大学で知り合ったイギリス人だそうで、今はイギリス在住とのこと。日本も好きで家族で住んだこともあるとのことで、日本語も非常に達者だった。ちなみに、講演は最初の挨拶以外はすべて日本語。
ハリーポッターの翻訳者兼出版者の松岡祐子氏との乗り合わせた飛行機での出会いから、彼女にハリーポッターの本を紹介することになった経緯、挿絵を引き受 けたものの、厳しいだめ出しの連発で大変だったことなど、ユーモラスな語り口で、とても楽しく聞かせていただいた。講演の最後には、ハリーポッターの最新 作の日本語版が、サイン入りでもらえるという抽選会があったのだけれど、はずれてしまった。残念。

夕方には、本部から来ていた平松さんと金さんを囲んで、事務所の有志でパブでの夕食会。事務所近くのシャーロックホームズというパブで、ホームズゆかりのメニューをビールと一緒にいただいた。

その後、竹田所長補佐と一緒に、自然史博物館で行われた「日本の車展」に出席。盆栽と車のモデルの組み合わせ、前衛的な短編映画、エコロジーを意識した未来の車など、なかなか意欲的だとは思ったものの、肝心の車自体の展示が案外少なく、やや拍子抜け。

2008年11月26日水曜日

パリ出張

25日(火)から26日(水)にかけて、パリ出張。

25日は朝6時に起き、7時40分に、St.Pancras駅のユーロスター改札前で、石田参事と待ち合わせ。手荷物検査、出国審査もつつがなく終わり、 結構時間があまった。しかし、大陸のユーロ諸国の間では、いまやそもそも出入国審査そのものがなくなっているということなので、イギリスはなにか今ひとつ ユーロに溶け込み切れていない感じ。
8時40分に出発し、パリ北駅まで、現地時間12時20分(ロンドン時間11時20分)までの2時間40分の旅。あっという間だった。ユーロトンネル(ち なみに、英語では Eurotunnel は会社名で、トンネルそのものは Channel Tunnel というらしい)も、話している間にいつの間にか終わってしまったという感じ。「海底トンネル」という実感は全然ない。
パリ北駅からは、地下鉄で宿泊場所のホテルへ。マドレーヌ駅近くの Hotel Queen Mary。ホームページには日本語バージョンもあり、結構日本人御用達のホテルみたい。実際宿泊中にも何組かの日本人に会った。でも、都心の便利な場所にある割に、こぢんまりしてとてもきれいで感じのいいホテルだった。
ホテルで荷物を置いた後、石田さんが予約してくれていた昼食の場所「Lavinia」 へ。ここは、元々ワイン専門店だったのが、2階でレストランもやっているという感じ。すばらしいのが、レストランで食事の時に飲めるワインの値段が、下の 店の価格と同じということ。もちろん下で買って持ち込むのもOK。とはいえ、フランスワインの銘柄は全然わからないので、メニューから一番安かった9ユー ロちょっとの「Cheverny」というワインを頼んで飲んでみたけれど、十分すぎるほどおいしかった。食事もおいしくて大満足。
昼食後、歩いてパリ事務所へ。引っ越したばかりの事務所の中を一回り案内していただき、しばらく雑談した後、今回の出張の目的、サロン・ド・メールへ。
地下鉄で、Opera から Porte de Versaille まで行くと、会場の Paris EXPO は駅の目の前。意外に便利な場所だった。
広い会場のブースをざっと見て回った後、パリ事務所のブースに立ち寄って、エキシビションの日本茶のふるまいを見学。

来ていたフランス人たちも楽しそうで、とてもいい感じだった。
視察後は、シャンゼリゼ通りのイルミネーションを見たり、凱旋門からパリの夜景を眺めたりと軽く観光を楽しんだ後、フレンチの夕食。実に充実したパリ初日だった。

26日は、朝7時半にホテルでビュッフェの朝食。8時半頃ホテルを出て、マドレーヌ寺院を視察。横の入り口に年配の人たちが大勢並んでいて、何事かと思ったら、チャリティのバザーがあるので、それに並んでいるとのこと。みんな熱心なのに驚いた。

その後、買い物をしたり、美術館に寄ったりして時間をつぶした後、パリ事務所の時澤所長と合流。事務所近くのクレープ屋さんで昼食。「クレープ」と言って も、まったく甘くはなく、生地がそば粉でできており、そこに玉子やチーズ、マッシュルームなどが載っている、ボリュームたっぷりの「食事」。プロヴァンス (だったかな?)の田舎料理らしいけど、ほんとフランスには地場のおいしいものがいろいろあるものだと感心。
昼食後、時澤所長に簡単に市内を案内してもらい、帰途につく。帰りにユーロスターでは、修学旅行の日本の中学生らしき一段に出会い、ちょっとびっくり。修 学旅行もずいぶんリッチになったもの。でも、先生は結構大変だと思うけど。同じ車両になってしまわないかとちょっとびくびくしたけれど、杞憂に終わる。
英国に戻るのに、手荷物検査と出入国審査があるのはやむを得ないとして、入国カードまで書かされるのには驚いた。同行した石田さんのおかげでスムーズに行ったものの、普通想像できない。どれだけユーロと距離を置けば気が済むのか?
ともあれ、帰りの旅も列車の時刻通りつつがなく終わり、実に充実したパリ出張を楽しむことができた。
時澤所長はじめ、お世話になったパリ事務所のみなさん、本当にありがとうございました。

2008年11月24日月曜日

キッパー

今日は、午前中は通常業務。
昼休みに、ピカデリーサーカスにある「メガネのミキ」に行った。昨晩、部屋で突然メガネのフレームのねじがすっぽぬけ、片方のレンズが外れてしまったた め、その修理をしてもらいに。非常にわかりやすい場所で、日本人スタッフがいて日本語で全部やりとりができ、しかも修理は無料。メガネは2つあるとはい え、直すのがどれくらい面倒なのか気が気でなかっただけに、ほんと助かった。むしろ拍子抜けしたくらい。
午後2時には、事務所に大阪大学の高山教授が来訪。CCTVをはじめとするセキュリティ対策の調査にいらしたとのこと。仕事の関係は、事務所のスタッフに 対応してもらい、僕はその後所長室で雑談。先生が10年前にロンドンに住んでいらした折りには、やはり小学校5年生の子供さんを連れてこられ、現地校に入 れていろいろカルチャーショックを受けた話などをうかがった。
夜は明日のパリ出張の準備。パリ事務所の時澤所長から「キッパーを買ってきて」と言付けられていたので、Waitroseに買いに行く。ちなみに、 「kipper」は、英辞郎で調べると「〔ニシンなど〕薫製{くんせい}の魚」と出てくるけれど、Waitroseで見ると思いっきり生っぽいのが置いて あった。さすがに生っぽいのは持って行くのに心配なので、しっかりスモークしてある方を購入。
なお、僕自身、こっちに来てから「キッパー」というものを食べたことはなかったので、ためしに買って焼いて食べてみた。すると、脂がのっていて実においし い。ご飯に合うし、日本酒が飲みたくなる感じ。日本の干し魚を焼いたものに非常に近い。安いし、これは結構やみつきになりそう。新しい発見。時澤所長、あ りがとう。

2008年11月23日日曜日

11月17日~23日

今週は、1週間ブログを書かなかったので、結局元に戻って一週間分のまとめ書き。

先週の日曜日16日は、特にイベントもなく、買い物等のみ。

17日(月)から18日(火)にかけては、ダービシャー出張。

17日は、午後2時半過ぎに事務所を出て、村瀬次長と2人でダービシャーへ。King's CrossからDerbyで乗り換えて、Matlockまで。Derbyまでの電車も10分くらい遅れたけれど、乗り換えには問題なし。しかし、 Matlock行きの電車も遅れて、結局駅に着いたのが午後6時20分過ぎ。タクシーを呼んで、Derbyshire County Hallに着いたのは午後6時35分。この日の用務は、豊田市と、ダービシャーカウンティ、ダービー市、南ダービシャー市の間の姉妹都市成立10周年記念 式典の出席だったのだけれど、午後6時半開会の予定だったので、遅れてひやりとした。しかし、着いたときにはまだレセプションの最後で、ぎりぎりセーフ。 荷物を置いて席に着いたところで、ちょうど始まった。
会は、4自治体の代表者あいさつ(豊田市長さんは英語でスピーチ、市議会議長さんは日本語スピーチで通訳)、その後、10周年記念の署名交換があり、アトラクションへ。
アトラクションは、豊田市側が日本舞踊を3セット、ダービシャー側は、高校生くらいの若者たちの合唱。赤とんぼを日本語で歌ってくれたのが、非常に印象的 だった。合唱の最後に日本舞踊で踊ってくれた人の一人らしき人が、会場の後ろで突然倒れ、救急車を呼ぶというハプニング。心配したけれど、大事には至らな かった様子。
それも午後8時頃には終了し、部屋を変えてリフレッシュメント。立食の食事。今度はアルコールなし。9時頃おいとま。
タクシーを呼んでもらおうとしたが、なかなか来ないので、結局カウンティの車でホテルまで送っていただいた。
泊まったホテルは、Hodgkinson Hotel というこぢんまりとはしているけれど、実に趣のあるきれいなホテル。チェックインした後、村瀬さんの部屋に行き、2人でルームサービスのチーズとワイン。安くておいしかった。大満足。

18日は、朝食の時にLocal Government Association の国際担当のスーザン・ヘイドリーさんに会う。彼女も昨日の式典に出席し、同じホテルに泊まったらしい。前日は全然気づかなかった。朝食後は、11時の チェックアウトまで、部屋でスピーチの練習。午後からは、うちの事務所主催の日英交流セミナーをカウンティ・ホールで開催し、僕もそこで講演することに なっているため。
チェックアウト後、11時10分頃にタクシーに乗り、20分頃カウンティ・ホールに着く。ロンドン事務所からのメンバーの先発隊はすでに到着しており、準 備に余念がない。会場(講演会場は、カウンティの議会本会議場)チェックの後、村瀬次長、ジェイソン調査員とカウンティのカフェで昼食。昼食後、12時過 ぎから講演のリハーサルを行う。
13時30分から西イングランド大学のロビン・ハンブルトン教授の司会でセミナー開始。セミナーのテーマは、「Sustaining Regeneration through Partnerships in the Changing Economic Climate」。直訳すると、「変わりゆく経済状況の下でのパートナーシップを通じた持続的再生」といったところ。要するに、現下の厳しい経済状況にお ける地域再生のありかたを話し合おうというもの。
まず、カウンティの議長ジョイス・サンダース女史による開会挨拶、そして各スピーカーからの講演と続く。
スピーカーは、トップが地元下院議員のトム・レヴィット氏(最初はやはり地元出身のフィル・ホープ大臣の予定だったけれど、ドタキャンされた)、2番手が 僕、3番手がLocal Government Information UnitのChief Exectiveであるアンディ・ソーフォード氏。そこでいったん休憩を挟み、4番手がシェフィールド大学東アジア研究所のピーター・マタンレー博士、5 番手がトヨタ自動車UKのクライブ・ブリッジ部長、そして最後が地元ダービシャー・カウンティの事務総長ニック・ホジソン氏。
それぞれにおもしろい講演で、質疑も充実していて良かった。ただ、僕の講演が一番質問が多かったのには、ちょっとまいった。まあ、ともあれすべての講演が つつがなく終わる。そうそう、大使館からわざわざ聞きに来てくれた河合書記官が、マタンレー先生の講演で鋭い質問をして、存在感を示していた。
で、司会のハンブルトン教授によるまとめの挨拶の後、閉会。
午後5時半からは、議員用大会議室でのレセプション。最初のあいさつは主催者代表の僕で、またもや英語のスピーチ。とりあえず無難に終える。次の挨拶が、 地元ダービシャーの貴族でHigh Sheriffの肩書きを持つラルフ・カー卿。そして3番目が豊田市の鈴木市長。市長のあいさつは、この日は日本語だった。
午後7時までのレセプションも無事終わり、片付けの後、みなで車に分乗してMatlock駅に行く。駅で、セミナーに出席されていた、バーミンガム大学の クリス・ワトソン教授とそのお弟子さんの韓国人女性研究者(講師のShinwon Kyungさん)の人と出会い、一緒に電車に乗り、ダービーまでご一緒する。
ダービーでは、待ち合わせ時間が1時間あったため、皆で駅前のパブに行く。ダービーからロンドンへの電車の中でも、ワインを飲んで盛り上がる。もう完全に打ち上げ会状態。でも、ロンドン着が午後11時を回り、帰宅したときにはさすがにやや疲れた。

19日(水)は、来年度予算要求書の取りまとめのための打ち合わせ。まる1日かかった。昼休みには、リージェントストリートの日本人クリニックで、インフルエンザの予防接種をする。

20日(木)は、小規模自治体の集まりであるNALCのカンファレンス。カンファレンスそのものには、日本から前日に帰ってきたばかりのキルヒナー調査員 にがんばっていってもらい、僕は夕方のレセプションとディナーにのみ参加。こういう場で顔を売っておくのも重要なお仕事。

21日(金)は、これといったイベントなし。たまっていたメールのチェックや決済などを片付ける。

22日(土)は、午前中、ハウス・クリーニングの女性(東欧からの移民の人のよう)に来てもらう。大家さんのご紹介。午前10時から12時まで、トイレ、 バスルーム、台所を中心に掃除してもらったのだけれど、もうぴっかぴかになって驚いた。さすがにプロというのはすごい。これで1時間7ポンドというのはお 値打ち。
そして、夜7時から、ピカデリーサーカスにあるパブ「Captains Cabin」で飲み会。JET帰国者レセプションでお会いした、国際交流基金の大畑さんから、事務所の桑原所長補佐を通じて参加のお誘いがあり、桑原さん と一緒に出席。基本的に、適当に集まってお酒を飲みながら適当にお話するだけの会で、20台から30台くらいの若者が中心。男女半々で日本人が多い。幹事 のお一人、JACリクルートメントの中山さんのお話では、ロンドンに来ている日本人の若者たちは、結構多いのだけれど、あまり横のつながりがなく友達作り の場を求めている人が多いのだとか。で、中山さんはお仕事の立場上多くの人を知っているので、たまにこういう場をセットして出会いのきっかけ作りをしてい るとのこと。ちなみに、日本人だけではなく、僕がお話しただけでも、日本人以外にこちらで書道の研究をしているポーランド人女性だとか、マンガを描いてい るイギリス人だとか、日本語勉強中の若いアメリカ人出身で今イギリスに来ている男性だとか、いろいろ。
今回の趣旨は、中山さんと大畑さんのお誕生祝い。といっても、別にハッピバースデーを歌うわけでもケーキが出てくるわけでもなく、単に銘々勝手に飲むだけ (笑)。でも、いろいろなところを回って、積極的に人と人とを紹介して結び付けようとしているファリシテーターぶりは、さすが。おもしろい会だった。

23日(日)は、JETWalk。午後9時半ロンドン・ブリッジ駅集合というので、ちょっと早めに8時40分頃家を出たのだけれど、地下鉄が軒並み停止や 遅れでまいった。駅に着いたのがジャスト9時半。で、着いたものの、集まっていたのは幹事のキャサリンさんと総務省の先輩で今環境省からチャタム・ハウス に研究に来ている匂坂さんとの3人だけ。朝雪が降っていたこともあって、2人キャンセルされ、今日行けるのはこの3人だけになってしまったとのこと。中止 するかどうするか、ちょっと考えたけど、せっかくだからと決行することに。9時52分発トンブリッジ行きの電車に乗る。
そこで乗り換えて、10時41分にトンブリッジを出て、目的地のヨールディングに着いたのが午前11時。あたりには雪が積もっていて、おまけに雨も降り出し、出だしはちょっと厳しい予感。
そのうち、雨が強まってきて、道はぬかるみ、話の中で道にまで迷ってしまい、最初の1時間はさんざんだった。しかし、12時20分頃、休憩に立ち寄った教 会を出たあたりから天気が回復し、きれいな虹も見えて元気百倍。1時にパブに着いたときには、すっかり元気を取り戻してご機嫌。パブで飲んだケント産の エール「Harvey's Sussex Old Ale」はおいしかったし、昼食もなかなかのボリュームで良かった。
2時頃パブを出てハイキング再開。最初は天気も良くて調子よかったんだけど、途中から再び雨。道もぬかるみや水たまりが多く、歩くのが結構大変だった。最終的に目的地のバラ・グリーン駅に着いたのは、午後4時半。あたりはすっかり真っ暗になっていた。
でも、帰りの電車も時刻表通り午後4時52分に到着し、ロンドンのビクトリア駅まで直行。つつがなくJET Walkを終えられた。
いろいろあって結構たいへんではあったけれど、とても楽しかった。なお、途中で取った写真は、こちらにアップロードした。

2008年11月15日土曜日

ビザの延長

朝6時に起きて、7時過ぎに家を出た。
昨日も書いた、ビザの延長手続きに、クロイドンの UK Border Agency まで行く。なんで2年のビザを持っていて、まだ4ヶ月しか経っていないのに、今延長手続きが必要になったのかという話は、長い話なのでまたいずれ。
朝、ビクトリア駅で切符を買い、どの電車に乗ろうかと発車案内板を見ていると、事務所の川本君に会ったので、一緒にウェストクロイドンまで行くことに。し かし、やたら「Delay」の表示が多いのが不気味。ともあれ、「On Time」の7時35分発 Sutton 行きに乗る。電車はとりあえず順調だったけれど、ウェストクロイドン直前で電車が止まってしまい、ちょっとひやっとした。でも、それほど遅れることなく8 時20分に到着。予定通り8時半にBorder Agency到着。
入り口でセキュリティチェックがあり、1階で書類検査、2階で手数料支払い、3階でビザの手続き、といった手順。昨日バンクステートメントが整い、所定の 書類がすべてそろっていたので、おおむね順調に進む。9時前には受け付け終了。一緒に手続きに行った、風間次長、川本君と雑談をしながらできあがりを待 つ。
それからも若干いろいろあったけど、とりあえず10時20分頃までには無事ビザができあがり、帰途に着くことができた。やれやれ。

帰る途中、キングスロードをぶらついていたら、広場に屋台がいろいろ出ているのを発見。いいにおいに惹かれて、パイとカレーとナンを買って帰った。

2008年11月14日金曜日

豊田市長来訪、ピアニストの講演

今日は、とても忙しい1日だった。

まず、朝10時に豊田市長さんが市議会議長さんたちと一緒に事務所に来訪。1時間ほど歓談。
終了後、決済や打ち合わせなどをした後、11時45分から会議室で、来週火曜日のダービシャーセミナーでの講演のリハーサル。プレゼンテーションの練習の 後、本番を想定してローカルスタッフのアンドリュー調査員とキース調査員から質問も出してもらい、それに答える練習もした。
で、それが終わった12時半過ぎから、時事通信社トップセミナーに出かける。この日の講師は、ピアニストの小川典子さ ん。いつもの講演は、世界情勢だとか経済状況だとかのやや固い内容が多いのだが、この日はピアノの実演を交えたショートスピーチというとても雅な内容。演 目も、ドビュッシーのアラベスク、ベートーベンの悲愴、ショパンの子犬のワルツ、滝廉太郎の憾(うらみ)、リストのラ・カンパネラ、ガーシュウィンのラプ ソディ・イン・ブルーといった、結構馴染みのある曲(滝廉太郎ノンピアノ曲は知らなかったけれど)で、とても楽しかった。最後の曲は、確かドラマの「のだ めカンターピレ」で聞いたような記憶があったし。

最初の予定では、その後ジェトロのセミナーに行く予定だったけど、事務所での用事がいろいろあったので、ジェトロは結局パス。土曜日に予約したビザの手続 きのため、バンクステートメントをもらいに川本所長補佐に付き合ってもらってロイズ銀行ピカデリー支店に行く。このビザについてもいろいろ紆余曲折があっ たけれど、これでようやくすべての提出資料が調った。やれやれ。

2008年11月12日水曜日

The Duke of Gloucester

朝、とりあえず熱は収まったので仕事に出かける。多少ふらついてはいたものの、行ってしまえば忘れる。というか、気にしていられない。午前中は事務所の仕事の話し合いでつぶれる。

午後の最初は来週火曜日のセミナー講演のリハーサル第1回。とりあえず英文原稿を読んで、スライドと合わせ、時間を見たり、英語としてわかりにくところをチェックしてもらったり。でも、これでとりあえずの感じはつかめたような気がする。

午後3時から午後4時半まで、大使館で「安全対策会議」。新たに設けられた会議なのだけれど、ロンドンはIRAを始め、テロや犯罪との付き合いでは経験のあるところということもあるのか、とても大人びた対応(と僕には思えた)
日本人ばかりの集まりなのに、質問がたっぷり出たところは、さすがイギリス的というべきか。

で、今日の午後6時半からが、メインイベント。「Reception at St James's Palace」。Japan Society 主催のレセプションで、会場がSt James's Palace という The Mall と Piccadilly の間にある St James's Palace の中の the State Apartments。当然初めて入ったけれど、実に豪華な屋敷。Palace と名乗るだけのことはある。特に銃器(什器の間違いではない)のコレクションが充実。

で、主賓が His Royal Highness The Duke of Gloucester, KG, GCVO。要するに王族。日本で言えば常陸宮様といった感じかな。ともかく高貴な方なのだが、さすがイギリスだけあって、こういう方でもスピーチの時には ちゃんとジョークを交える。やはり日本とは違う。

スピーチの後は、基本的に立食パーティ。講演などと行った野暮なものは今回は一切なし。ひたすらいろいろな人とお話しした。

2008年11月11日火曜日

鬼の霍乱

昨晩は、激し い腹痛と下痢、嘔吐に悩まされ、特に下痢で夜中1時間ごとにトイレに駆け込んだため、ほとんど眠ることができず。体温を測ったら7度4分(平熱が5度7分 なので、これくらいでも結構きつい)あったので、仕事は休むことにした。ただ、最低限やっておきたいことがあったので、昼過ぎに30分ほどだけ事務所に顔 を出して、午後は帰宅してずっと昼寝。

夜になって、ようやく多少落ち着いたような気がする。明日はちゃんと治っていて欲しい。来週火曜日にうち主催のセミナーがあり、そこで英語の講演もやらないといけないので、正直ゆっくり寝ていられる場合じゃないんだけど。

2008年11月10日月曜日

海外短期研修中間報告会とPimlico訪問

午 前9時5分から10時50分まで、事務所で自治体職員(クレアに2年間派遣されている職員)の海外3ヶ月研修の中間報告会があった。ヨーロッパへの派遣組 は、イギリス2ヶ月、フランス1ヶ月が恒例で、そのイギリス分が終了し、これからパリに向かう前に、研修の成果を発表してもらうもの。ゲストは、研修の行 われたバーミンガム大学のクリス・ワトソン教授。非常に温厚で腰の低い、思慮深い先生。

各自10分程度のプレゼン(もちろん英語)を行った後、クリス先生のコメントと講演。実は、本来はバーミンガム大学で直接研修を担当してくれた先生が、研 修の模様をDVDに収めたものを持参して、それを上映しながらコメントを加える予定だったらしいが、DVDが間に合わなかっただけでなく、肝心の先生も のっぴきならない所用で来ることができず、急遽クリス御大のご登場となった次第。そういうことで、特に講演内容は用意しておられず、むしろ研修の反省と バーミンガム大学への希望について、研修生からの率直な意見を聞いて、ディスカッションしたいとの先生からのご希望で、そのような段取りとなった。

研修生のプレゼンはしっかりしていておもしろかったし、その後のディスカッションも、非常に率直かつ的確で、クリス先生も満足しておられた模様。なかなかレベルの高い研修生たちだった。

パリでの成果も大いに期待したい。

午後は、大雨の降る中を、キース調査員と一緒にPimlico Academyを訪問。Academy の説明はここに あるが、secondary school(日本の中学と高校に相当)などの学校経営を自治体から切り離し、各種のスポンサーによってマネジメントされる公立学校。Pimlico の場合は、Future というチャリティ団体がスポンサー。日本なら当然「私学」と位置づけられそうなものだけど、こういう形態でも state school として授業料が公費負担なのがイギリスのおもしろいところ。

元々、自治体経営の Pimlico School の時代には、あまり評判の芳しくなかった学校のようで、そのてこ入れという意味もあって Academy になったようだけど、お会いした Jerry Collins 校長は、さすがにそういう学校に雇われるだけあって、エネルギッシュな「やり手」という感じの人だった。

イギリスの学校は、今 National Challenge programme というもので厳しい成果に対する数値基準を課されており、Pimlico はまだ結構厳しい状況にあってがんばる必要があるという話だった。しかし、校舎の全面建て替えや、スポーツの部活、音楽、ドラマの取り組みなど、勉強以外 の面でも非常に意欲的で、活気があるように思った。がんばって欲しい。

2008年11月9日日曜日

11月3日~11月9日

今週も、特記事項は少ない。そろそろ、多少時間の余裕もできてきたことだし、1週間のまとめ書きではなく、イベントのあったときに随時書くようにした方がいいかもしれない。

3日(月)と4日(火)は通常業務。ただ、イベントはなかったけれど、打ち合わせ事項はいろいろあった。

5日(水)は、昼に在英日本商工会議所の定例昼食会兼セミナー。講師は元駐ロシア英国大使サー・アンドリュー・ウッド氏で、最近のロシア情勢について。こ の手のセミナーは、たいていカクテルパーティ、ランチ、講演と続くのだが、今回もそのパターン。カクテルパーティでは、以前別のところで顔を合わせたこと のあったイギリス人2人と雑談。もちろん一番はオバマ氏の話だったけど、今日のテーマが「ロシア」ということで、ロシア人の億万長者の話でも盛り上がった (もちろんジョーク)。ランチでは、偶然隣り合わせた東京電力の支店長さんとなぜイギリスの電気料金がこんなに高いのか、とか、柏崎原発はいつになったら 再開できるのかとかの話で盛り上がる。ワインも進んで、講演が始まったときにはすっかりできあがってしまい、講演内容がどんなのだったかは、さっぱり覚え ていない。ロシアはロンドン事務所の所管外ということもあって、真剣味が足りなかったこともあるのだろうけど、これからのことを考えると、逆に、今後ロシ アの情報をちゃんとフォローしなくていいのか、とやや考えさせられた。

6日(木)の昼は、広報連絡会議。大使館の広報担当公使を囲んで、在ロンドンの政府関係機関(国際交流基金、政府観光局、学術振興会議、そしてうち)や商 工会議所、日本クラブ、JALなど、「英国での日本の売り込み」にがんばっている機関が集まっての情報交換。隔月にやっている。今回の当番は、大使館の水 鳥公使。基本的に、前回から今回までの行った活動と、今後の活動予定の報告が中心。突っ込んだディスカッションはないけれど、こういう場での定期的な顔合 わせが、日頃からの信頼関係の醸成につながり、いざというときに役に立つ。若い頃にはなかなかわからなかったことだけど、ほんとこういうミーティングは重 要。

そういえば、先日こちらの民間企業を対象とした人材育成機関のレポート(というかエッセイかな)で、欧米ではリーダーの役割として「Team Building」が非常に重視されるが、日本ではそういってもあまりぴんと来ない人が多い。なぜならば、日本の組織では「チームで働く」というのはそも そも「義務」であって、わざわざ「作る」必要のあるものではないからだ、というのがあった。とはいえ、「義務」だけではなかなか「チームワーク」は育たな いので、日本では伝統的にアフター5のノミニュケーション(さすがに英語なのでそういう言葉では書いていなかったけど)だとか、「社員旅行」(これはまさ にそう書いてあった)などでインフォーマルに感情的連帯を強めることで、チームワークの強化を図っている、その辺のメソッドが、欧米のやり方とは大きく異 なる、と書かれていた。

でも、これを読んで、今の日本は、「無駄だから」ということでアフター5の飲み会や社員旅行をやめてしまいながら、かと言って欧米流の「チーム・ビルディ ング」も行わず、単にコミュニケーションの少ないぎくしゃくした組織になってしまっているところが多いのではないのか、と思ってしまった。

地共連時代につくづく思ったけれど、アメリカやイギリスなんかでも、取引先との「飲み会」は思いっきりやっていて、それでコミュニケーション、信頼関係を 築いている。単にそれが日本の伝統的な「接待」というやり方ではないだけ。飲み会の場は用意して金も自分で持つけれど、あくまで対等であってぺこぺこしな い。で、相手としてもそれで十分気持ちいい。「接待」が批判されて禁止になったからと、一切の「飲み会」までやめ(させられ)てしまった日本は、ほんと損 をしていると思った。

結局「過剰」接待が悪いのであって、「接待」そのものは決して悪くない。接待は人間関係を円滑にする手段の一つであり、かつ有力な手段であって、もちろん日本だけの習慣ではない。

ということで、うちの事務所でも、しかるべき相手に対しては、世間(もちろんこの場合は「日本の世間」だけではなく「英国を含む世界一般」)的に見て批判 を浴びることのない妥当な額での「接待」をきちんと行っている。実際には予算の関係があるので、「妥当」というよりかなり「チープ」なんだけど、そこは日 本流に「おもてなしの心」でカバー(できてるかな?)。

7日(金)は、僕が来る前に行われた、アバディーン・セミナーで講師を務められた、三菱重工の草野さんが来訪。単なる表敬訪問ではなく、ちょっと難しい相 談事。残念ながら、ややはばかりのありそうな話なので、まだブログには書けない。しかし、日本でもありがちなことなので、いずれ何かの方向性が定まった ら、それなりに記録に残したい。

その日の夜は、風間次長と一緒に次長のご紹介で、(財)幕張インターナショナルスクール設立準備財団のポール・ロジャーズ校長と会食・意見交換。来年4月 に幕張で、幼稚園・小学校レベルのインターナショナルスクールが立ち上がるそうで、その教師選考のために渡英されたとのこと。まだ若い(おそらく40歳前 後)陽気でエネルギッシュな先生だった。会食は、夕食には珍しくビュッフェ・スタイル。おかげで結構安く上がった。楽しかった。

9日(土)、10日(日)は、今週は特にお仕事はなく、自宅で過ごす。土曜日は、2ヶ月ぶりに散髪した。こちらに来て、散髪はどうしようかと思っていたのだけれど、次長に「MixB」 で探せばいいんですよ、と教えてもらって、9月のはじめにやってみた。なんと自宅に来て髪を切ってもらう「出張散髪」。日本だと福祉施設や刑務所ではよく あるけれど、一般にはまずないんじゃないのかな?それとも外国人向けにはあるのかな?ともあれ、電話(というか、携帯のテキストメッセージ)で連絡を入 れ、予約を取って待っているだけ。切ってくれるのは当然日本人(そもそもMixBというのはロンドン在住の日本人を対象にしたサイト)。お値段も手頃であ りがたい。

で、今日10日(日)は、Remembrance Sunday ということもあったので、近くのカトリック教会にお話を聞きに行ってみた。「Remembrance Sunday」というのは、日本の終戦記念日のようなもので、11月11日が第1次世界大戦の終戦記念日(英国人は第1次の時に大量の死者を出した)なの で、その一番近くの日曜日に戦没者追悼記念式が行われる。英語版Wikipediaだと「Remembrance Day」でヒットするけれど、日本語の解説ならここ

ここ2週間くらい、BBCを見ていると、キャスターがみんな胸に朱色のバッチみたいなのをつけている。町中の人も、たまにそれをつけているので気になっ て、事務所のローカルスタッフに聞いてみたら教えてくれた。胸につけているのはpoppy(ケシの花)。僕はてっきりなにかの野菜だと思っていた。

ともあれ、そういうイギリスにとってとても重要な日であり、もちろん昼には女王陛下がお出ましになっての追悼式や現役・退職軍人らによるパレードも行われ る。また、各地の教会では追悼のミサも行われる。ということで、ささやかながら、それに参加した次第。でも、全体としては普通のミサだった。もちろん、戦 死者たちの追悼のお祈りはあったけれど、神父さんの説教のテーマは、「Temple」と「Church」について、だったし。
でも、とても美しい教会で、小さい子供連れの家族が大勢集まってきていて、みなフレンドリーな感じで、とても気持ちよかった。

2008年11月2日日曜日

10月27日~11月2日

ようやくイベントがまばらになってきた。今週は少なめ。

27日(月)は、大和日英基金のセミナーに出席。テーマは「The Global Economy - Perspectives from the UK ana Japan」。目下の経済情勢を解説してくれるセミナーで、司会がアジア太平洋技術ネットワーク所長の Louis Turner 氏、講師は、Financial Times の Chief Economics Commentator の Martin Wolf 氏、日経ビジネス出身で外務副報道官なども務め、現慶応大学客員教授の谷口智彦氏、フリーランス・ライターの Joe Studwell 氏。会場が、事務所から歩いてすぐの Royal Society of Arts で、近いし、会場の趣もあるし、テーマはタイムリーだし、ということで、ちょっと期待していたのだけれど、そう思った人がどうやらかなり多かったらしく、 会場は超満員。フロントでコートと鞄を預けようとしたら、もういっぱいで預けられませんと言われるし、一応席にはすわれたけれど、狭い席にぎっちりだった ので持病の背中の痛みは襲ってくるし、講師の英語はすべて早口(日本人の谷口氏も含めて)だしで、正直つらいだけのセミナーだった。経済セミナーというの は、地共連の資金運用部長時代にかなりいろいろ行ったけど、おもしろそうでいて実はそれほどおもしろくないことも多い。結局、ふわふわしたものを扱ってい るために、話し手の趣味次第で何とでも言えるとことから、「知識」としての要素が少ないからかもしれない。もちろん、僕のヒアリング能力が高ければ、ス ピーカーのちょっとした言い回しの中にインスパイアされることがいろいろあるのだろうけれど、キーワードだけ聞いて全体を推測しようとするような聴き方で はそれも望むべくもない。もちろんこれは、セミナーが悪いということではなく、僕との相性が悪かったという問題。
当日会場で、次回のセミナーの案内が配られていた、次回は11月20日で、テーマが「Why Japan Can't Reform - Inside the System」。よくあるテーマだけれど、今の時期ということを考えると、これはちょっとおもしろそう。

28日(火)は、当事務所主催のスピーカーシリーズ。今月の講師は、バーミンガム大学の Peter Watt 教授。行政評価の第一人者で、事務所の桑原さんが引っ張ってきた。2006年には、事務所主催の Japan Study Tour にも参加され、東京と青森にもいらしたそうで、とてもフレンドリーな先生で、お話ししていて楽しかった。
先生は、英国で行政評価を司っている Audit Commission の評価を手がけられたとのことで、冒頭、それについてのジョークを飛ばされていた。(「評価の評価」の次は「評価の評価の評価…」で切りがない、というような話)
行政評価については、日本でもかなりいろいろ研究され、実践もされてきているところで、僕自身も四日市時代には導入にかなりコミットした。それで、今でもかなりの思い入れがあるだけに、「本場」英国での話はとても興味があった。
中身は、前半が概論的な話で、実はちょっと眠かったけれど、後半は、これまでの英国での行政評価の経験と反省から、今後どのような方向に進んでいこうとしているかという話で、おもしろかった。さらに、質疑はもっとおもしろかった。
具体的な話はクレアロンドン事務所のHPに掲載されるのでおいといて、僕自身の受けた印象は、同じ行政評価と言っても、英国と日本とではずいぶんアプロー チが違うな、ということ。英国は、実に分析的、実際的で、日本の情緒的、包括的なやり方とは対照的。でも僕は、別に日本のやり方が悪いとは全然思わない。 悪いのは、そのやり方で何を達成しようとしているのかを、はっきりさせずに導入しようとしてしまうところが多いこと。
「評価」というのは、つまるところ人間を扱うものなので、数値化して科学的に取り扱うことがいいとは限らない。主観的、情緒的なアプローチでも、やり方次 第では科学的評価よりもよほど役に立つ。ただ、ゴールがあいまいだと、全く役に立たない。その点、英国方式(たぶんアメリカやニュージーランドなんかでも 同じ)では、そもそもの導入のコンセプトから、ゴールがあいまいということはありえないので、副作用はありつつもきちんと成果は出る、ということなのだろ う。少なくとも、どこがうまくいってどこがうまくいかなかったという分析は、あとからきちんとできる。日本の場合、「後からの検証」に耐え得ないものが多 いのが、結局最大の問題といえるかな。というようなことを、この講演を聴きながら考えた。
Watt先生とは、いつかまたお会いして議論してみたい。

29日(水)以後は、特段の仕事関係の行事はなし。事務所の機関誌の原稿を書いたり、事務所運営関係のもろもろの打ち合わせをしたり(そういうのは、残念 ながらブログには書けない)、ホームページに発表する文章に手を入れたり、といった、ルーチンワーク。ようやく、こちらの地方自治関係の機関誌 「Municipal Journal」や「Local Government chronicle」なんかを読んで勉強する時間が持てるようになってきた。

あと、仕事以外での今週のビッグイベントと言えば、妻の強い勧めで、全自動掃除機「Roomba」を購入したこと。買ったのは、日本では発売されていない(ヨーロッパ仕様なのかな?)「560」。日本だと8万円から9万円するみたいなのが、UK Amazonでは199ポンド。今の1ポンド160円くらいのレートからすると、32000円位。これはお買い得。

早速この土日に走らせてみたけれど、たしかにこれはすごい。AIが相当かしこい感じで、部屋の隅々まで潜り込めるところはどこまでも潜り込んでいくし、本 体の端の方についたブラシで、部屋の隅や端まで実に丁寧に掃き取ってくれる。しかも、人間と違って飽くことを知らないので、電池がなくなるまで2時間近 く、部屋の中を何巡も何巡もこれでもか、というくらいにしつこく掃除してくれ、おかげで終わった後の床はぴかぴか。髪の毛1本落ちていない。まああんだけ 徹底的に回られたら落ちていようがない。ほんと驚いた。

で、掃除が終わったら、自分でホームベースに戻って充電態勢に入り、勝手に充電。これだと、休みの日でなくても、仕事に行く前にスタートさせておき、帰宅 したら掃除が終わって充電も完了、次回もいつでもスタンバイOKって感じでころがせる。ほんとにすごい。付属品の「Virtual Wall」を使えば、くぼみに落ち込むことを避けることもできるし、ほんとよく考えられていると感心。

すでにヒットしているらしいけれど、これはヒットするわ。日本で8万円はちょっとためらうところだけれど、200ポンドなら全然惜しくない。むしろ安い!イギリスで買う物は、何でも日本より高いとげんなりしていたけれど、こういうことがあると、ちょっとうれしくなる。