2009年5月8日金曜日

LGAとの打ち合わせ

8日(金)は、午前10時半から、うちの事務所で LGA (Local Goverment Association) で今年新たに設けられた International Best Practice Co-ordinator という役職に就いた Jennifer Watson さんとの意見交換。Jennifer さんからは、事前に LGA の Priority について説明されたペーパーをいただいていて、それには「Tackling the recession」「Housing and housing finance arrangements」「Adult social care/demographic change」の3つの柱が取り上げられていた。LGA としては、主としてこの3つのテーマに絞って、国際的な Best Practice を調査し、英国の自治体の運営に役立てたいというのが当面の目標。で、日本の自治体におけるこれらの Best Practice を調査したいというのが、当事務所に来た彼女の目的。
もちろん、日本の自治体にも、これらのことについてユニークな活動を行っている自治体はあり、中には国際的に紹介するに値するものもあるはずだが、残念ながらうちの事務所で即答できるものではなく、また集めた事例を英文で紹介するにもそれなりの時間は要することから、この日はとりあえず積極的な協力と、今後の連絡を密にすることを約束しただけ。
日英の地方自治には、そもそも憲法の有無から始まって、法制度や歴史的背景に至るまで非常に大きな違いがあるため、日本の事例を単に英訳するだけでは、全く役に立つ情報とはならない。そのあたりをどのように処理して、双方に役立つ本質的な優良事例を集め、紹介することができるかが課題。
一通り打ち合わせした後、LGAから遅れて馴染みの Susan Handley さんも到着。彼女も交えて、今度は当事務所の20周年記念日英セミナーのテーマについての意見交換を行った。これも3つくらい事前に候補を用意しておいたのだけれど、スーザンの食いつきは圧倒的に「Recession」に関するもの。「20周年」ということもあるので、僕としてはもうちょっと中長期的な広がりのある「Community Identity」といったテーマの方がいいんじゃないかと思っていたのだけれど、やはり今の時代、なんと言っても60年に一度の不景気にどう対処するのかが圧倒的な関心事であることは間違いない。当然日本の自治体もいろいろやっていることだし、これを中心にテーマを考えることでおおむね合意。進行役や講師の候補などについても、若干の意見交換を行ったが、とりあえず今回はキックオフ的な位置づけなので、それほど突っ込んだ議論はしなかった。
が、ともあれ11月23日の本番に向けて、これからいろいろ詰めなければならないことは多い。

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