2009年3月9日月曜日

総務省情報システム管理室来所

9日(月)は、出張の後ということもあって、実に忙しかった。
午前9時40分からは、週初めの定例ミーティング。
午前10時に、総務省情報システム管理室長の岡本氏、補佐の松本氏、係長の藤井氏が来所。電子政府に関する調査のための訪欧ということで、英国では政府機関への訪問を予定されておられるそうだが、うちには、電子自治体についての状況調査のために来られたもの。キルヒナー主任調査員、スティーブンス調査員、川本所長補佐の方から、約2時間にわたって説明。英国の場合、一口に「電子自治体」と言っても、地方制度の仕組みや業務内容が日本とはかなり異なるため、英国の地方自治の仕組みあたりから説き起こさなければきちんとした説明にはならないため、どうしても説明にはある程度時間がかかる。かといって、本やホームページを見ればそれくらいのことは日本にいてもわかるだろうか、というと、実は単に英語が読める程度ではだめで、よほど深く英国のことをあらかじめ知らないと、そもそもどこを探せばいいのかさえわからないだろうというのが実際のところ。
なにしろ、こちらはコモン・ローの国で、必ずしもきちんとした法体系が整っていないし、情報公開は相当進んでいるけれど、新旧・玉石混淆なので、的確な情報を集めてまとめあげるには、相当の経験と努力が必要である。もちろん、このポストについてまだたった8ヶ月の僕には、とても「調査」そのものは無理で、そのために事務所として優秀なローカルスタッフを雇い、相応の処遇をして長期間雇用している。いざというときに一番頼りになるのはこういうスタッフで、日本の自治体から派遣されてきている所長補佐達も、得るところは非常に大きいと思う。でも、ローカルスタッフには、結構大雑把なところや、逆に日本のことを十分には理解していないことも多々あるので、結局のところそれを本当に日本の自治体に役立つ情報にまとめ上げるには、日本人スタッフとのコラボレーションがやはり重要。
ともあれ、電子自治体の調査に関しては、それなりにご満足いただいたご様子で、ほっとした。
午後は、たまっていた決済のほか、事務所開設20周年セミナーの打ち合わせ、スウェーデン情報でWebサイトにアップロードする予定のトピックのブラッシュアップ、4月からの来年度の新体制での調査担当の割り振りの打ち合わせ等々。

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