2008年7月31日木曜日

LGAとテムズ川ミーティング

午 後2時半に、ウェストミンスター・ピアに行き、そこでLGA(Local Gvernment Association)のヨーロッパ・国際プログラム担当ディレクターのイアン・ヒューズさんと、同じくヨーロッパ・国際担当のスーザン・ハンドレイさ んと落ち合って、テムズ川の川下りを楽しみながらミーティング。
ロンドン事務所で同行したのは、東京都の木村さん、奈良県の松野下さん、現地スタッフのキルヒナーさん。木村さんの話によると、以前LGAの人たちが来日 したとき、隅田川の川下りをしながらのミーティングという趣向でお迎えしたため、そのお返しではないかとのこと。僕はもちろんそちらは知らないし、こちら にも来て早々なのにラッキー。
ボートは、ウェストミンスター・ピアからグリニッチまでの往復の行程だったけれど、行きは川下りの途中、両岸に見える様々な建物などの搭乗員の解説を聞き ながらの旅。非常にユーモラスな解説だったようで、乗客からしょっちゅう笑い声が聞こえたいたけれど、ややアクセントの強い英語で、また周りも騒がしいた め僕自身は残念ながら解説はそれほど楽しめずじまい。次回、またチャレンジしようと決意。
帰りは、解説もないので、「本務」としてLGAの人たちと様々な意見交換を行った。ロンドンでも都市のスプロール化で悩みがある話や、ゴミのリサイクルに ついての日英独(キルヒナーさんがドイツ人なので)比較、自治体への帰属意識が、イギリス、特にロンドンでは特に弱いことが行政にも影響を与えているこ と、日本での最近の都市の行政改革(業績評価や市民参加)などなど、話しているとあっという間に時間が過ぎていった。
5時10分頃に再びウェストミンスター・ピアに戻り、今度はホワイトホールの National Liberal Club に場所を移す。
そこで、リバプール市の議員であり、LGAヨーロッパ・国際担当リーダーでもあるリチャード・ケンプ氏と合流。ケンプ氏が自由民主党員であるため、このク ラブを利用させていただくことができた。さすが英国を思わせる、重厚な趣のある施設で、英国自由党全盛期のグラッドストーンの肖像や彫刻が、至る所に見ら れる。
ここで、ケンプ氏を交えて、まずテラスでビールを飲みながら歓談。ケンプ氏の日本の地方自治に大きな関心事として、日本では憲法に地方自治を保障する規定 があり、これが日本の自治に大きな影響を与えているのではないか。今そのような規定がなく、自治が脅かされがちな英国の状況の改善に大いに参考になるので はないか、ということを述べられていた。その点については、今後ぜひ継続して話し合いましょうと約束。
その後、室内に入ってディナー。ここでも、ひょうきんなケンプ氏が様々なジョークで場を盛り上げてくださり、大いに楽しみつつも、テレビにおける方言の使用についての日英比較など、興味深い話題がいろいろ出て有益だった。
ケンプ氏とは、帰る方向が一緒だったため、地下鉄の中までお話させていただくことができたけれど、彼もトルコとドイツに勤務した経験があり、特にトルコで は地方にも行ったため非常に大変だったということをお話いただいた。言語が違うだけでなく、文化や生活習慣が違うと、確かにとても大変だけれど、その分い い経験になるからがんばりなさいと激励のお言葉。
大変感激しつつ、実に有意義なミーティングを終えることができた。

2008年7月13日日曜日

JETAAウェールズ支部ウォーキング

7月12日から13日にかけて、務台さんとJETAAウェールズ支部のイベントに参加。
12日は、朝6時過ぎに起きて、パディントン駅へ。(さすがに朝のスポーツクラブはなし)
家から、ハイドパークを横切って、徒歩で駅へ。途中ちょっと道に迷い、50分ほどかかったけれど、集合時間の7時30分には間に合う。駅の近くのマクドナルドで朝食を購入。
そこで、ロンドン事務所の同行メンバーと落ち合って、7時45分の列車でカーディフへ。ちなみに、イギリスでは、出発電車のホームが、直前(出発予定時刻のおおむね15分前)にならないと決まらないことを、初めて知った。
2時間後の9時50分、ウェールズの首都カーディフ駅着。
ウォーキングの模様は、務台さんのブログに詳しいし、妻もブログに写真を載せてくれた(その1その2)ので、省略。
ちなみに、参加メンバーで、確認が取れたのは、Charlotte Evansさん、Peter Wilisさん、Phillipa Kilty (愛称Pepper)さん、Aaron Miliさん、Barrya O'Sullivanさん、Gemma Dadleyさん、Ben Logsdonさん。あと、関学からカーディフ大学に留学中の学生さんたちも、シャーロットさんからの呼びかけで参加。(彼女がカーディフ大学で、教えて いる関係だとか)
ウォーキング終了後は、近くのパブでみんなで打ち上げ兼意見交換会。
パブでの意見交換終了後、バスでカーディフに戻り、「Seoul House Hotel」に宿泊。部屋にチェックイン後、午後8時から夕食をとりながら、ウェールズ支部役員で今回の企画を立ててくださった、ピーターさん、シャー ロットさんご夫妻と意見交換。JETAAウェールズ支部を立ち上げたものの、ウェールズ地方は、北部と南部との交通の連絡が悪く、南部はロンドンと、北部 はマンチェスターとのつながりが深いので、なかなかまとめるのが難しい、という話が印象的に残った。
翌13日は、宿を早朝にチェックアウトした後、タクシーでカーディフ中心部へ。市内、特にベイエリア周辺を散策し、パブでブランチを食べて、電車でロンドンに戻る。
結構たっぷりと歩いて、疲れた。

2008年7月11日金曜日

今日から所長

僕の辞令では、昨日までが「審議役」で、今日からが「所長」。でも、まだ務台さんがおられるので、まったくその実感はない。
朝は、昨日同様、務台さんとスポーツクラブ。しかし、出勤はバスを使う。
朝9時半に、Nicolas Maclean 氏という政治アドバイザー(?)の人が来所。いろいろ手広く政治家の知り合いがおられるようだけれど、何をやっている人なのか、いまいちよくわからなかった。
その後、務台さんと昨日のあいさつ回りの残りに出かける。そのうちのひとつが「日本クラブ」で、背中の調子があまりに悪いので、医者に見てもらうことにし て、日本クラブクリニックの来週の月曜日の予約を入れてもらった。このクリニックだと、医者が日本人だし、日本で入ってきた三井住友海上の保険で、キャッ シュレスで受けられるので安心。
この日の夜は、18時45分から、在英商工会議所企画の、日英議員連盟による国会議事堂案内への参加。普段は公開されていない部屋まで行けると言うので、 お値打ちのイベント。上院の豪華さと、下院の質素さの対照が印象的。そのレセプションにしばらく参加した後、国際交流基金セミナーにも出席。務台さんのお 知り合い(?)の映画評論家の方が講師でいらしているからとのことで、お付き合い。行ったのがやや遅くて、最後のほうを少し聞いただけで終わったが、日本 の幽霊と西洋の悪魔の対比の話はおもしろかった。
夕食をちゃんと取らなかったため、務台さんと家の近くのパブで10時ごろから食事。ということで、なんとか在英3日目も終了。

2008年7月10日木曜日

ロンドン到着後、ダイワ・ファウンデーションのセミナー出席

飛行機内では、ワインを飲みながら、映画を2本見た。
ラスベガスをぶっつぶせ」と、デミ・ムーア主演で1960年代ロンドンのダイヤモンド商会からの大量ダイヤ窃盗事件を扱ったミステリー映画「FLAWLESS」。
「ラスベガスをぶっつぶせ」の方は字幕だったので、そのまま。一方「FLAWLESS」は2ヶ国語だったので、最初英語に挑戦しようかと思ったけれど、やはりストーリーが全然わからなさそうだったので、あっさり挫折して日本語吹き替え版に。どちらもおもしろかった。
快適な旅行で、あっという間の12時間だったけれど、途中から古傷の背中が痛み出して、やや心配な状況に。
ヒースロー空港では、ANAのロンドン支店アカウントマネージャーの女性が、飛行機の出口のところでお出迎え。なんでも、クレアのロンドン事務所とお仕事 のお付き合いがあってのご縁との話で、不安な異国の地の到着がいっぺんに楽になった。務台所長に大感謝。空港の出口では、事務所の風間次長と川本所長補佐 が出迎えてくれて、バトンタッチ。車が回ってくるのがやや遅れたけれど、ともあれ無事に英国入りできた。
車に乗ってからは、まっすぐに務台所長の家(僕も今後この家を引き継ぎ、さらに今日からいきなり泊めていただくこととなった)に行って客間に荷物をおろ す。アンラッキーなことに、リフトが故障中で、風間次長と川本君に4階まで85kgの荷物を持って上がってもらうことになってしまった。すみません。
で、風間次長とはここでお別れで、僕は背広に着替えた後、川本君とタクシーでダイワ・ファンデーションのセミナーに出席。務台さんとはそこで合流。ビル・ エモット(Bill Emmott)氏という「Economist」誌の編集者の書いた「RIVALS」という、中国、インド、日本の現況と将来を分析した本を自らスライドで 解説。もちろん英語のため、わかったのは30%くらい。
終了後、立食パーティで、務台所長にいろいろな方に引き合わせていただいた。その後、パブで軽く夕食を取って帰宅。さすがに結構疲れた。

2008年7月9日水曜日

怒涛の引継ぎ

英国到着2日目は、やはり時差ぼけのため、夜中の2時ごろから1時間おきに目が覚め、4時半くらいからは結局眠れず。
務台さんに連れられて、一緒に近くの「LA Fitness」というスポーツクラブに行った。日本であらかじめ3日間おためしのバウチャーをゲットしていたため、無料入場。軽く泳いで、プール横のお 風呂(?)につかったり、サウナやアロマサウナを使ったり。終了後、Sainsbury's というスーパーで買い物。家に戻って着替えて出勤。地下鉄 Sloan Square 駅でオイスターカードを購入し、そのまま地下鉄には乗らずに事務所まで歩く。自宅から事務所までは徒歩で40分ちょっとの行程。歩くのはそれほど苦になら ないほうだけど、飛行機からずっと続いている背中の痛みには閉口。
事務所近くのパブで、イングリッシュ・ブレクファーストの朝食。こってりしてすごいボリュームだった。
事務所では、職員に挨拶をしようとしたけど、英語が全然出てこない。やむなく日本語の挨拶でお茶を濁す。前途多難。
荷物を置いて一息ついたら、10時に大使館の河合書記官が挨拶に来所。その後、事務所で30分ほど引継ぎをしたら、務台所長と一緒にいよいよ怒涛のあいさ つ回り。地下鉄、バス、徒歩織り交ぜて、市内だけだけれど、ものすごい距離を移動した。「朝しっかり食ったから、昼飯はいらないよな」の一言で、昼食も抜 きで。でも、おかげさまで、実に効率よくあいさつ回りができた。
夕方6時からは、大使館でJETのレセプション。ここで海老原大使、岡本一等書記官に挨拶したほか、JETAA(JETのOB)の人たちなどともいろいろお話できた。会合の中身は、務台さんのブログに詳しい。僕の天然ボケの話なんかも取り上げていただいた。
実はその後、務台さんはエプソンヨーロッパ副社長の滝沢氏との会食もご用意していたのだけれど、さすがに疲れが出て、先に引き上げさせていただく。家に帰れるか、やや不安だったものの、バスでなんとか帰還成功。そのまま眠り込む。

今日から「ロンドン日記」

今、成田空港のANAラウンジでこれを書いている。
今朝、7時50分頃、息子を学校に送り出してすぐに、妻と車で成田へ。
成田空港には、9時15分頃着いた。順調。
預けた手荷物は、ビジネスクラスの赴任コンボの制限容量をめいっぱい使って、スーツケース2個、段ボール箱3個で85.3kg也。よくぞここまでめいっぱい使えたもんだと妻と感心。ちなみに、機内持ち込み手荷物のボストンバッグにも、もちろんめいっぱい中身が入っている。(苦笑)
セキュリティチェックの後、出国審査。いずれも一瞬で終了。英国入国もこうあってほしいけれど、今回は観光や公用出張ではなく、海外赴任なので、多少めんどうかも。でも、職場から推薦レターをもらっていて、入国審査の時にはこれを見せればいいらしい。至れり尽くせりだけど、果たして?
ラウンジでは、ビールと白ワインとミニサンドイッチをのみながら、アクセスポイントに接続。最初、ちょっとチョンボって時間をロスしてしまったが、接続後はいつも家でアクセスするのと何も変わらない。ほんと、インターネットに接続さえしてしまえば、どこにいても、何も環境は変わらない。家族とも、ネットとSkypeがあれば、普通の国内出張の旅先からとなにもかわらずコンタクトできる。ほんと便利な時代。
成田発NH201便、11:30出発で、ヒースロー着が16:00。時差がサマータイムで8時間なので、日本時間の24:00着、ということは、12時間30分のフライト。僕にとっては、7月9日が8時間伸びる勘定なので、着いてからしばらくが眠く、寝る頃になると逆に目が冴える感じになるのかな。まあ、すでに到着後の現地での予定をしっかりと組んでくださっているので、動きながら体を慣らしていく感じになるのだろう。
とか書いているうちに、すでに10時50分。そろそろ搭乗口に向かうようにしよう。