2010年1月31日日曜日

1月25日~31日

1月25日(月)は、午後7時からJapan SocietyのAnnual Dinner Partyに出席。Japan Society最大のイベントで、昨年はTower Hillの「The Grange City Hotel」で。ゲストに葉加瀬太郎、高田真由子がやってきて催されたのですが、今年はHyde Park東側のPark Laneにある「Grosvenor House」で行われ、フィリップ・ネイル・マーティン氏監修による、日本人による作品、および日本にインスピレーションを受けた作品を紹介するファッションショーが目玉。三宅一生の作品に加え、彼の作品に影響を受けた若い日本人のデザイナー、イギリスでファッションデザインを学んでいる海外のデザイナーの作品がディナーの間に紹介されました。今年も500人からの参加者があったとのことで、毎年このディナーは非常に盛会。ディナー前のレセプションではおおむね今まで顔見知りの方々中心にお話し。やはりロンドン事務所からこのディナーに参加していた東京都から派遣の引場参事から聞いて後で知ったことですが、北京オリンピックで日本人で初めてフェンシングの銀メダルを取った太田雄貴もこのディナーに参加していたそうです。

26日、27日は特別なイベントはなく、事務所で仕事。「英国の地方自治」のWeb版を作りたいと思い、Wikiを使ってプロトタイプを半分ほど作成。まずまず使えそうなものができてきました。

28日(木)は、大忙し。まず、朝いくつかの事務所での仕事を片付けた後、10時半に事務所を出発して、山口次長、引場参事、キルヒナー主任調査員とともにラッセル・スクエアにある国際交流基金会議室へ。当事務所主催で午前11時開催のJapan Study Tour帰国報告会に出席。今年はちょっと参加者が少なめで、昨年11月のtour参加者のうち4人と、一昨年以前の参加者のうち3人が出席。本来あと2人出席して9人の予定だったのが、ドタキャンで最終的に7人でした。しかし、どの参加者もしっかりとコメントを述べてくれて、会議自体は非常に有意義なものでした。今年度のJSTについては、準備、実施とも申し分なかったとのことで、参加者からは非常に喜ばれ、主催者としてもとてもうれしく思いました。本部、北海道自治体のご努力に、心から感謝したいと思います。参加者であったロンドン市のカムデン区やリッチモンド区などとはすでにいい関係ができており、今回参加していただいたノーフォーク県、セント・エドマンズベリー市、エセックス県との今後の関係強化にも、大いに期待できそうです。また、日本側からは、会場をご提供いただいた国際交流基金の石田所長のほか、大使館広報文化センターから土屋次長、松村書記官にご出席いただき、JST参加者の方々と意見交換していただきました。会議の場でも出たのですが、このようなイベントを一過性のものにせず、英国と日本との今後の幅広い交流の基盤にする工夫と努力を、さらに続けていく必要がありそうです。いろいろ試みてみたいと思います。
会議終了後、午後2時半に引場参事と一緒に事務所に戻り、東京都からご来訪いただいた前田産業労働局長、小島観光部長、谷観光部副参事(シティセールス担当)と意見交換。週末にロンドンで行われるTokyo Dayのために来られたのですが、その前にうちの事務所にお寄りいただいたものです。
午後3時までお話した後、エディンバラでの用務のためにCity Airportへ行き、午後5時発の飛行機でエディンバラへ。空港から近くのホテルに行ってチェックインだけ済ませると、そのままタクシーでエディンバラ総領事公邸へ。午後6時半から開かれているパーティに、7時から合流。このパーティは、スコットランドにおけるJapan-UK 150周年記念イベントの終了記念として、総領事が企画してくださったものです。寺原総領事は、昨年秋に赴任されたのですが、お会いしたのはこれが初めて。菅沼前総領事とは会議やセミナー等でよくお会いしていたのですが、新総領事はなぜかここまでちょっとご縁がなかったのでした。でも、お話してみると、実は僕の高校の先輩にあたる方とのことで、びっくり。とても元気のいい総領事さんで、スコットランドの民族衣装であるキルトを着て、ピアノとスコティッシュ・ハープをバックにシャンソンを朗唱するというエンターテイナーぶり。総領事とのお話では、来年度エディンバラで開催される予定のJETAA International年次総会をがんばって盛り上げましょうねというようなことも。とても頼りになりそうな総領事さんです。
公邸には領事館員等含めて30人ほどが集まっており、立食で思い思いに談笑。僕は総領事のほか、やはり初めてお会いした国交省から派遣の本山領事、以前から馴染みの井上領事、グラスゴー大学の戸田先生ご夫妻、さらには戸田先生からご紹介いただいたスコットランド政府経済部長のRobert DunnさんやJetaaで元兵庫県赤穂市の赤穂高校(実はここは僕の母の卒業した高校です)で英語を教えていたJulieさんなどともお話させていただき、楽しい時間をすごしました。Robert Dunnさんとのつながりなども、今後もいろいろ役に立ちそうです。
午後9時頃にはお開きになりましたが、もうロンドンに戻る飛行機はないので、この日はこのままエディンバラのホテルに泊まりました。

29日(金)は、朝8時55分発の飛行機でロンドンに戻り、そのまま職場に直行。10時半頃オフィスに着いて、若干の事務処理をした後、12時過ぎから時事通信トップセミナーに参加。この日はやや柔らかいテーマで、ロンドン在住のバイオリニスト葉加瀬太郎氏を講師に、ミニコンサートを挟んだ講演。演奏のほか、作曲の裏話やイギリスで活動する苦心などのお話を聞きました。講演前には、欧州三菱重工の中村社長や、ランチのテーブルで同席したセコムの竹澤社長、伊藤クリニックの伊藤いずみさん、国際交流委員会マネージャーの深野(フライ)利恵子さん、ANA Sales Europe総務マネージャーのウィリアムズ美弥子さんなどとお話しました。
これでようやく2日間続いたイベントが終了。なかなかハードの2日間でした。

30日(土)は、午後から家族でTokyo City Dayへ。ウェストミンスター寺院近くのQueen Elizabeth II Conference Centreの3階で開かれた東京をプロモーションするイベントだったのですが、浮世絵や着物染の実演、展示、空手や切り紙の実演、寿司、書道の体験といった伝統的なものから、アニメの上映、ロボットやフィギュアの展示、「太鼓の達人」の体験、コスプレ写真体験などといったポップカルチャー系まで、幅広いイベントでとても楽しく仕上がっていて、感心しました。来場者は日本人より外国人の方がはるかに多く、その意味でも大成功のイベントだったのではないでしょうか。

2010年1月24日日曜日

1月11日~24日

「できるだけ毎週更新」といいつつ、また2週間の空白。ともあれこの2週間の主な出来事を振り返って。

11日(月)から、久々にPS Englishの英会話を復活。昨年後半は棚瀬さんに習っていたが、それが一段落したので、再度ネイティブとの会話を実践してみようということと、今回は自宅でやってもらい、時々は家族も一緒に学べればとのことから。今回の先生はJef。年配の男の先生で、ゆったりとした話し方をされる。リスニングの勉強には、多少やさしすぎるかも。また、これと並行して娘と一緒に英検受験の勉強もやっていて、とりあえずはその2本立てで英語学習。

12日(火)には、山梨県および甲州市による甲州ワインのプロモーションイベント。午後3時には事務所に甲州市の田邉市長、長瀬総務企画部長、深澤農林商工課課長補佐(ワイン・商工振興担当)が来訪。甲州ブドウや甲州ワインの話などをいろいろ聞かせていただきました。その直後の午後3時半には、グラスゴー大学の戸田教授が来訪。昨年、グラスゴーセミナーでお世話になった先生で、そのセミナーの後日談をお聞かせいただきました。セミナーでスコットランドの企業と日本の自治体との関係ができたところで、その後もまだ連絡が続いているところもあり、これを大事に育てていきたいとのこと。がんばっていただきたいところです。
そして午後6時からは、大使館で甲州ワインのテイスティング・イベント。甲州ワインを生産している蔵元が、それぞれ自慢の甲州ワイン15種を持ち寄って、ロンドンでお披露目。どれも辛口でけっこうおいしかったです。イベントの間に、山梨県の横内知事、尾崎産業支援課長、関東経済産業局の増田産業部長などともご挨拶。また、会にいらしていたロンドン医療センターの澤田マネージャーなどとも名刺交換してお話ししました。

13日(水)は、午前9時45分から、ローカルスタッフの採用面接。ジェイソンが今週いっぱいで仕事をやめて、故郷のオーストラリアのブリスベーンに戻るので、その後任を探すためのもの。当初、年末に募集をかけたため、応募が少なくてはらはらさせられたのですが、年明けに有料広告を出したところ、最終的には40人近くの応募があってほっとしました。その中から15人をピックアップして、初日に8人、2日目に7人面接予定。この日がその初日。電車が遅れた人もいて、全員とちゃんと面接できるかちょっと危ぶまれるところもありましたが、無事全員と面接できました。英国人ばかりでなく、モンゴル人や、中国人と日本人のハーフの人なども交じっており、なかなか多様でさすがロンドンといった感じ。みんな英語ばかりでなく日本語もかなりうまく、また性格も良い人が多くて、選ぶのに苦心しそうというのが初日の印象でした。
また、この日の6時半からは、商工会議所の賀詞交歓会に夫婦で参加してきました。ここでも甲州ワインのプロモーションが行われていて、熱の入れようがわかります。昨年同様、かなり大勢の人たちが集まっていました。

14日(木)は、採用面接の2日目。この日は7人面接の予定でしたが、1人キャンセル者が出て、結局6人と面接。2日目も、初日に引き続いて非常にレベルが高く、うれしい悲鳴。この日もやはり、イギリス人ばかりでなく、韓国人や日本人も応募。日本人の応募者も、父親が外交官で本人はフィンランドで生まれ、世界各地を転々として、小学校の何年かと、中学から大学にかけてはすべてイギリスで過ごしたという経歴の持ち主で、日本語ばかりでなく英語も完全にネイティブ。驚きました。本当に採用したい人ばかりで困ります。
また、面接の合間、午前11時過ぎに、山梨県の横内知事、尾崎産業支援課長、久保田国際交流課長、清水秘書課課長補佐その他山梨県庁からの方々が事務所に来訪。30分ほどお話をさせていただきました。その後、僕は面接に戻り、引場参事と神林所長補佐、キルヒナー主任調査員たちが近くのレストランで知事と会食しました。ちなみに、神林さんとキルヒナーさんは、この日の午前中のロンドン市役所への知事の訪問にも随行し、神林さんの方は昼食後のユーロ・クリエイティブ・ツアーズへの知事訪問にもお付き合い。ご苦労様でした。
知事を無事に空港に送り出した後、尾崎課長と同じく産業支援課の内藤課長補佐、広聴広報課の佐藤副主査は、事務所に戻ってこられて事務所有志といっしょにパブに繰り出しました。
僕は最初だけ彼らと少しお付き合いして、その後午後7時から開催された、政策投資銀行欧州法人(DBJ Europe)の開所式に参加。こちらで排出権取引などもされるそうです。会場はメイフェアにあるThe Wallace Collectionという博物館で、非常に格調高いべニューでした。いろいろな方々とお話ししましたが、名刺交換させていただいたのは、みずほ銀行インターナショナルの松島社長、三井住友銀行の溝口欧州本部長、日本銀行の清水ロンドン事務所次長、野村インターナショナルの中村所長、KPMG代表社員の三浦氏、英国貿易投資総省ビジネス局対英投資アドバイザーの竹内さん、ビジネス・パラダイム社長で昨年のジャパン祭実行委員もされたという廣綱さんなど、かなり錚々たる人たち。金融関係者ばかりでなく、結構幅広く招待されたみたいで、ほかにも大勢お話ししました。
昨年着任したばかりのころ、三菱東京UFJ銀行の社長が交代した際のパーティに参加した折には、金融機関の人たち中心の集まりだったこともあって、会場に知人が一人もいなくてとても心細い思いがしたものでしたが、思えばずいぶん知り合いが増えたものだなと、感慨深いものがありました。

15日(金)は、午前中に面接試験の採点結果の集計をやって、それを持ち寄って選考会議。特に高得点だった3人に絞っていろいろな角度から検討し、かなりいろいろ悩んだ末、最終的に Phillippa Harvey さんを採用することに。見送った人たちにも、本当にいい人が多くてもったいない感じ。不景気のせいで、若い人たちは本当にいい人が劣悪な条件で働かざるを得ない状態になっていることが感じられました。Phillippaさんには、一日も早く事務所での仕事に慣れていただきたいところです。
そしてこの日は、ジェイソンの送別会。事務所で軽く乾杯し、歓談した後、有志でパブに繰り出しました。ジェイソンは、日曜日に出国。2年弱のお仕事、ご苦労様でした。

16日、17日は、天気もあまりよくなく、寒かったし、特に予定もなかったので久々に家でのんびり。子供たちの勉強を見たり、来週受ける英検の勉強など。

18日(月)、19日(火)は、特別な行事はなし。予算関係の詰めや20日に予定されている広報連絡会議の準備など、内部管理中心。

20日(水)は、午後4時から広報連絡会議。在ロンドンの政府関係機関の所長たちが主なメンバー。これまで9人で構成されていましたが、今回から独立行政法人日本スポーツ振興センターロンドン事務所長の高橋さんが加わって10人に。2カ月に1回持ち回りで幹事をすることになっていて、今回はクレアロンドン事務所が当番。当事務所の会議室で、午後4時から6時少し前まで意見交換をしました。その後、場所を変えて新年会。会議は10人全員出席でしたが、新年会は2人御欠席。会議ばかりでなく、お酒を飲みながらの意見交換も、昼間は聞けない濃い話を聞くことができて、おもしろいものです。

22日(金)は、神林所長補佐のあっせんで、カムデン区に訪問。彼女が通っている大学院の同級生に、カムデン区のICT部門で働いているGemmaさんという方がいるとのことで、彼女のアレンジで上司の情報システム開発部長Alasdar Mangham氏から区役所の電子化のプレゼンテーションをしていただくことに。神林さんのほか、引場参事、小川所長補佐、宮本所長補佐、ウィティカー助手も同行して、合計6人でカムデンを訪問。当初、午後2時からとのことだったのですが、先方の都合で午後3時からスタート。しかし、午後4時半過ぎまでの1時間半、非常に中身の濃いプレゼンをいただきました。
マンガム氏は元民間企業のIT部門で働いていた経験も持っているとのことで、いかにもプロフェッショナルな印象。ITのパートナー企業を使いこなして、非常に効率的なITシステムを作っており、本当に感心しました。特に、地図情報システムを中心に様々なデータベースを融合させて区の住民の非常に詳細なプロファイル情報を作り、それをベースに地区ごとの行政の優先順位を決定したり、有効な情報伝達方法を決めたりといったことは、日本ではまだとうてい考えられないレベルにまで進んでいます。また、Google Analistic などの無料サービスを市役所のWebサーバーに入れて、無料でWebサイトの情報分析をやってしまうなんていうのも、やはりセキュリティを気にするあまり、有効なデータの分析がまったくできないでいる日本の状況とは根本的に違います。文化の差と言ってしまえばそれまでですが、日本ももう少しでもなんとかならないものかと考えさせられました。

23日(土)は、娘と二人で英検の試験を受けてきました。娘が午前中の4級と午後の3級、僕が午後の2級のテストです。今回は、お互いに初めてということで、とりあえず慣れるためにちょっと低めのレベルからスタート。今回無事に合格していれば、次回はそれぞれの当面の目標である準2級、準1級にチャレンジ。できれば、ロンドンにいる間に、それぞれ2級、1級まで行ければうれしいのですが、娘はともかく、僕の方はそこまではちょっと厳しいかな。ともあれがんばってみたいと思います。

2010年1月10日日曜日

1月4日~10日

昨年後半は、めっきりブログ更新の頻度を落としてしまいましたが、今年はできるだけ毎週更新するように努めたいと思います。とりあえず、まずは2010年最初の活動から。

1月4日(月)は仕事始め。ただ、職場ではまだ有給休暇を組み合わせて冬休み中の職員が何名かいたので、定例ミーティングは翌日に延ばすことに。休み中のメールのチェックや返事、若干の決済などのデスクワークで、平穏に1日が過ぎました。

5日(火)は、朝9時半からミーティング。年の初めだからといって特別なことはなく、通常通りの予定の確認。10時半には、事務所の契約更改のエージェントであるSpring 4のJohnが事務所に来訪。契約更改方針についての最終打ち合わせ。いよいよ大詰め。
仕事終了後、午後7時からは英会話レッスン。棚瀬さんに習うのは、この日で10回目で最終回。いろいろ勉強になりました。次からは、再びPS Englishを使ってネイティブの先生と会話練習にいそしむ予定。棚瀬さんに習ったことを活かして有効な時間としたいものです。

6日(水)は、正午から大使館で新年名刺交換会。山口次長と参加。大使館の小口公使や大塚書記官、国際交流基金の石田所長、JNTOの吉田所長など、なじみの方々のほか、みずほ総研の吉田健一郎所長、Japan Karate AssociationのTony Cronk事務局長、テレビ東京の宮崎一幸さんなど、新たに知り合った方々ともお話。おせちはあったけれど、結構おなかが空きました。
午後5時半過ぎには、総務省人事・恩給局の退職手当・啓発・労務管理担当の平野欧里絵参事官補佐と桐谷真弓啓発第一係長とが来訪。木村所長補佐、神林所長補佐とで6時半までディスカッション。平野補佐は、各省庁横断的なイギリスの公務員の昇任基準について調査するために来られており、この日の日中は運輸省にヒアリングに行っておられたとのこと。いろいろおもしろい話をおうかがいすることができました。

7日、8日は来客もイベントもなし。事務所でのデスクワーク。調査出張の打ち合わせを若干。

9日(土)は、自宅に国際交流基金の石田所長、事務所の山口次長、引場参事をご招待して夕食。現在チョンガーのオジサンシリーズ。雪で地下鉄ダイヤが乱れる中、お越しいただきありがとうございました。

10日(日)は、外がものすごく寒かったことや、家族みんなちょっと疲れていたこともあって、自宅でゆっくり。めいめい英語の勉強などして過ごしました。

2010年1月1日金曜日

12月の活動

12月3日(木)には、大使館で開催された、天皇誕生日レセプションに夫婦で参加。昨年も大勢の人が参加していましたが、今年もものすごい数。数百人はいたと思います。大使館の大使、公使、書記官をはじめ、JALの岡田支社長ご夫妻やJSPSの古川所長さんその他大勢の方々とお話しさせていただきました。

8日(火)は、今度も大使館で行われた、Japan Society 主催のクリスマスパーティにやはり夫婦で参加。この会には、事務所の木村所長補佐も、奥さんのシャロンさんと一緒に参加しました。こちらの人数は天皇誕生日ほどではありませんが、それでもなかなかの賑わい。Japan Society とういことで、イギリス人の参加者が多いのが特徴。英会話学校PS English社長のピーターや、JETAAのキャロライン、インド出身で今イギリスで仕事をやっているRohit M. Guptaさんなどとお話ししたほか、日本人では、またお会いしたJALの岡田支社長に日本銀行欧州統括役の久田さん、第一生命支社長の樫本さん、Shipping Consultant という船に関するコンサルティングという珍しいお仕事をされている藤本さんなど、今回もいろいろな方々とお話。楽しく、かつ有益な会でした。

9日(水)は、午前10時に中国生産性本部・四国生産性本部の調査団の方々が、英国の地方自治や街づくりについての調査のため、事務所に来訪。午前9時25分に、もうバスがバッキンガム宮殿のところまで来ているから、予定より早く着きそうだとの連絡を受けたのですが、実際に到着されたのは、予定の午前10時を少し過ぎたころ。なんでも、電話の後ものすごい交通渋滞に巻き込まれてしまったとのことで、大変でした。しかし、12時ころまでしっかりと勉強されて、みなさん無事に引き上げられました。
この日の夜には、JETAAロンドン支部との意見交換会。JLGC側の参加者は僕、引場参事、小川所長補佐で、JETAA側はジョシー、エド、シャロン。ヒューも最初来る予定だったそうですが、残念ながら所用で不参加。でも、午後6時半ころから11時近くまで、たっぷりとお話し。ジョシーをプッシュしたら、2月のビジネスマン日本語スピーチコンテストに参加する意思を固めてくれたよう。JETAAの代表として、ぜひ頑張ってほしいところです。

10日(木)は、事務所の勉強会スピーカーシリーズ。ちょうど、新潟大学の田村教授が、調査のためバーミンガム大学に来ており、この日は最終日でロンドン事務所に寄りたいとの話があったので、それならばと講師をお願いすることにしたもの。テーマは「道州制議論の行方~3度目の正直か、2度あることは3度あるか~」。先生(といっても、実は元々旧自治省で僕の2年下の後輩に当たるのですが)が道州制ビジョン懇談会の区割り基本方針専門委員会委員をされているところから、道州制についてのこれまでの議論や、現在の検討状況などについて、詳しくお話ししていただくことができました。都道府県の成り立ちから始まって、これまでどのような提言が行われてきたか、昨今の動きはどうか、特に民主党政権に代わって、現在の議論がどのようになっているのかなど、なかなか新聞等では得られない濃い情報がたっぷりで、実に有意義な講演会でした。

11日(金)は、12時半から、商工会議所とJapan Society共催のセミナーに参加。事務所から歩いて行ける The National Liberal Club が会場で、講師は資金運用会社INVESCOのチーフエコノミストのジョン・グリーンウッド氏。氏は、エディンバラ大学卒業後、東大経済学研究員や日本銀行客員研究員もされていた経験を持ち、その後も香港で長く活動されていたアジア通。今回のテーマは「Asia's Financial Prospects for 2010」。現在のクレジットクランチがどのようなメカニズムで起き、日本のバブル崩壊とはどこが似ていてどこが違うのか、世界経済が立ち直るためには、今後どのような政策が打たれていくべき必要があるのか、などについて、結構わかりやすい英語で講演されました。エコノミストだけあって、分析は非常に手堅く、わかりやすかったのですが、逆にその分、以前の時事通信トップセミナーの講師ジリアン・テットさんほどの情報の意外性というか面白さはなかったように思います。まあ、そこまで期待するのはぜいたくすぎる話なのでしょうが。

15日(火)は、午後2時に「キンケイ・ヨーロッパ」の清水氏が事務所に来訪。これは日本の「金融経済新聞」のヨーロッパ支社なのだそうですが、ここでアメリカの情報も同時にカバーしており、ロンドンとニューヨークを行ったり来たりの忙しい生活を送られているとか。会社の事務所をこの近くに移してきたため、挨拶をかねて来られたとのこと。
午後3時には、H.I.S.ヨーロッパの長田さんと大橋さんが来訪。ここの事務所もうちの事務所とは近く、また、自動車の手配や航空券の手配などでお付き合いのあるところ。長田さんが日本からこちらに赴任されてきたとのことで、ご挨拶に見えられたもの。長田さんは、日本では「出張パック」の企画などもやっていたので、ヨーロッパでもそのような商品ができないか、研究中とのお話しがありました。期待したいところです。

18日(金)は、午前10時に全日空の藤村支店長と皆戸さんとか年末のご挨拶に来訪。お二人とも、この1年(藤村さんは赴任された夏からだけれど)、実にいろいろなところでお会いしました。来年2月20日からいよいよボーイング777-300ERの運航が始まるとのことで、そのシートのパンフレットなどを見せていただきました。とてもゴージャスで乗り心地よさそう。日本に行くときには、ぜひ一度乗ってみたいものです。
午後1時半には、横浜市議会から民主党の荻原市議と飯田市議とが来訪。お二人は、この年末にかなりの強行日程で、英国の地方議会についての調査のためこちらに来ておられ、うちの事務所ではいろいろ訪問先の手配などでお手伝いさせていただきました。今回、その調査の締めくくりとして、事務所で英国の地方自治制度全般についての説明を受けるためお立ち寄りになられたもの。非常にやる気満々といった方々で、頼もしい限りです。

21日(月)から24日(木)までは、事務所は空けていましたが、英国はすっかりクリスマスモードで仕事は静かそのもの。年明け1月の会議の件で、若干の関係機関とのメールのやり取りなどは行いましたが、全体としてとてものんびりムードでした。日本では25日の予算政府原案に向けて、結構盛り上がるし、仕事もそれなりにある時期ですが、ヨーロッパではまるきり状況が違います。そのあたりのお国柄の差も、おもしろいところです。
25日から1月3日までは、たいていの在ロンドン政府系機関同様、うちの事務所もクリスマス休みに入りました。