2008年9月22日月曜日

9月15日~21日

いつものように、先週1週間を振り返って。

15日(月)は、特記事項なし。肩の治療のため、クリニックに行ったくらい。だいぶよくなったけど、治りきらない。いい加減治って欲しい。

16日(火)は、英国外務省主催の日英150周年記念セレモニー。正式名称は、「Reception to mark 150 years of UK-Japan diplomatic relations」(式次第の表現)。でも、招待状の方を見ると「Reception to celebrate 150 years of diplomatic relations between the United Kingdom and Japan」になっている。長すぎたので、縮めたかな?
場所は、Foreign and Commonwealth Office、つまり英国外務省のThe Locarno Suite。立派な部屋だった。
7時から Lord Malloch Brown 氏(Minister of State for Foreign and Commonwealth Affarirs。要するに外務大臣、でいいのかな?こちらでは、Secretaryの方が大臣だったりするので自信なし)の挨拶。イギリスらしいジョー ク飛ばしまくりの気さくなスピーチだった。続いて、伊藤外務副大臣の挨拶。こちらは完璧な英語、完璧な内容、でもユーモアの要素は一切なし、という、ある 意味こちらも典型的な日本らしいスピーチ。
ともあれ、それが終わったら、あとはいろいろな人たちとワインを飲みながらひたすらお話しした。誰と何をしゃべったか、実はあまり覚えていない。相手は結局日本人が多かったけど、イギリス人ともそれなりにはしゃべったかな。

17日(水)は、ダービシャー出張。11月のセミナーの打ち合わせ兼TMUKへのご挨拶。担当の松野下さんとジェイソンとの3人で、St.Pancras駅からDerby駅まで電車の旅。この電車は入り口も出口も改札なしで、車内検札のみ。
Derbyでは、ダービシャー県側でのカウンターパートのステファニーさん(だったっけ?)が車で迎えに来てくれていて、Matlockのカウンシルまで 送っていただいた。松野下さんはすでに彼女とは面識あり。彼女は国際・観光担当で、日本にも数回来たことがあるとのことで、日本語のヒアリングはほぼで き、話すことも結構できる。打ち合わせでたまにジェイソンが通訳しそこねたときに、彼女の方がフォローしてくれたくらい。
午前中は、ダービシャーのウィルコックさん、ホジソンさんとセミナーの趣旨やロジを確認したり、会場予定の議場などの現場を視察。その終了後、カウンシルの車でTMUKまで送ってもらう。
TMUKは、非常にセキュリティが厳しく、写真入りの身分証明カードを作るだけでも結構時間がかかった上、アポイントの人たちに合わせていただくまでに も、かなりの時間待たされた。が、ともあれ、無事講演依頼も終えることができ、目的達成。しかも予定時間よりかなり早く終了。待ってくれていたカウンシル の車で、再度ダービー駅まで送っていただく。
しかし、ダービー駅で、電車の乗車変更をしようとすると、できないとのこと。どうやら安売りチケットでは乗車変更は一切できず、切符を買い直さないといけ ないそうな。それはもったいないので、駅でサンドイッチの昼食をすませると、近所の散歩。再開発でできた大ショッピングセンターのテナントの一つ、 Marks & Spencerに入って時間をつぶす。でかい商業ビルだった。

18日(木)は、午前中、チャタム・ハウスに研究のため来られている鷺坂さんが、チャタム・ハウスの同僚で経産省から来られている桜井さんとともに事務所 に来訪。桜井さんが岐阜の方で、事務所の桑原さんに軽くお世話になったことがあったので、そのお礼も兼ねてとのこと。午後は、ケーブルテレビのコンテンツ を手がけている、アットホームネットの芳賀部長さんが来訪。ケーブルテレビによる地域活性化のネタなどについて教えていただいた。

19日(金)は、JET帰国者レセプション。会場はロンドン塔の近くでテムズ川ほとりの HMS President。部屋がテムズ川に面しており、タワーブリッジも直接臨める絶好のロケーション。式の直前に、ちょうどタワーブリッジの開いた瞬間も見 ることができ、ラッキーだった。

開会後は、まず僕の挨拶。原稿を読んだだけだったけど、聴衆がすでに結構ワインが入っていたこともあってか、くすぐりの箇所でもれなく笑っていただき、気 持ちよく挨拶できた。僕の後は、大使館の草賀総括公使の挨拶。こちらはノー原稿で、ごく自然なフレンドリーな調子で語りかけるようなスピーチ。しかもご自 身の身近な話題などを例に引いてのジョークも飛ばしまくり。格が違う。最後に、JET代表の挨拶。結構早口だったけど、わかりやすかった。
あとは、たっぷり飲んで、たっぷりしゃべって楽しく過ごした。終了後は、事務所のメンバー有志で、Tower Hill近くのパブで2次会。ちょっと飲み過ぎた。

20日(土)は、仕事はなかったけれど、昼前に国際交流基金の石田所長のお誘いで、やはり近所にすんでいる、大使館の松村さんと3人で昼食。King's Road の「Big Easy」というハンバーガー屋さん、というか、まあパブレストランかな、で。メニューに「Kobe Burger(Wagyu Beef)」というのがあったので頼んでみたら、これがなかなかいけた。話もはずんで、とても楽しかった。

で、今日21日(日)は、JET walk。ケント県の Leigh(「ライ」と発音するみたい)から Sevenoaks までの15kmの道のりを歩いた。8時56分にVictoria駅から出発し、Tonbridgeで乗り換えてLeighに行ったのだけれど、 Tonbridgeまでの途中で2回ほど電車が止まってしまい、大幅に遅れた。しかも、途中でスイッチバックして逆向きに走り出して、いったいどうなるこ とかと思ったけど、とりあえず1時間遅れくらいで、なんとか11時にはLeighまでたどり着いた。
で、絶好の天気に恵まれて、そこからKentの田舎道をてくてく気持ちよく歩いて行ったのだけれど、およそ目印が何もないものだから、途中何回か道に迷っ て、ようやく昼食の会場「The White Rock Inn」に着いたのが2時10分頃。すっかりおなかがすいた。そのパブに4時半頃までいて、残りの行程を歩いていると、途中にでかい城のような建物が。ナ ショナルトラストの「KNOLE」という建物。これを横目に見ながら、一路 Sevenoaksへ。駅に5時40分に到着したら、5時44分発のVictoria行きがあるという、あわてて電車に飛び乗って、とりあえずはめでたし めでたし。
途中適当に撮った写真は、ここにアップしたおいた。

2008年9月14日日曜日

9月8日~14日

なかなか盛りだくさんな1週間だった。

8日(月)は、朝クリニックに行って方の治療をしたくらいで、特段のことなし。でも、特段のことがなかったのは、この日だけ。

9日(火)は、キルヒナー調査員と一緒にリーズに出張。朝8時10分に、King's Cross駅を出発し、リーズまで約2時間。リーズは雨が降っていて、とても寒かった。約束の11時より多少早くCivic Hallに到着。そこで、School International Co-ordinator の Jenny Hillさん、Head of International Relations の Adrian Strain さんと意見交換。リーズ市は、これまでJLGCはじめ日本の自治体とはあまりおつきあいがなかったようで、日本の地方自治の基本的なところなども含めて、 様々な質問をされた。
引き続き、12時半から近くの「Brios」というパスタ屋さんで昼食。Strainさんと、Head of Royds_Specialist Language College
の Bernadette Young さんがご一緒に。Youngさんのカレッジでは、日本語も含めて、実に様々な言語を教えていらっしゃるとのこと。食事の最後にHillさんが到着。 Strainさん、Youngさんとはここで別れ、Hillさんと一緒に Bramley Primary Schoolへ。
Bramleyでは、校長(名前は聞きそびれた)と副校長のKaren Kershawさんの案内で、学校の施設や実際の教育の様子を見せていただいた。この学校では幼稚園も併設され、国際教育とICTに力を入れているとのこ と。実際、南アフリカ、ドイツ、オーストリア、ノルウェー、北アイルランドとの交流の様子を表した様々な掲示があった。ICTでは、スクリーンに映した PC画面に対し、位置センサーを使って直接指で操作できる「スマートボード」を使った授業が印象的。子供たちが、みんな素直で生き生きした様子だったのが よかった。
視察終了後、リーズ駅まで送ってもらい、3時40分の列車でロンドンに戻った。

10日(水)は広報連絡会議。大使館を中心に、在日の政府関係機関、公的機関などが集まって、英国に日本をPRするための施策について、定期的に意見交換をしているもの。今回は、国際交流基金の担当。次回は大使館が担当で11月6日に開催することを決定。

11日(木)は、午後6時半から国際交流基金で講演会。翌日のメドウェーセミナーの講師も依頼している、横須賀市浄土寺の逸見住職のご講演。なかなかおも しろい話だった上、通訳の女性もとてもうまくて、会場に集まった大勢のイギリスの人たちも満足していたご様子。講演終了後、質問が大量に出て、中には答え にくいものもあって逸見さんは少しお困り気味だった。講演会終了後はリフレッシュメント。その後、国際交流基金の所長、副所長、逸見住職、住職にご同行さ れたお嬢さんとご一緒に、近所の中華料理で夕食をいただき、話に花を咲かせた。

12日(金)は、メドウェーセミナー。キルヒナーさんと一緒に、ラッセルスクウェアのインペリアルホテルまで逸見さん親子をお迎えに行き、午後4時23分 の電車でヴィクトリア駅からジリンガム駅へ。6時からセミナー開始。セミナーの詳細は、JLGCのホームページで紹介があるはずだから省略。終了後、行き と同じくキルヒナーさん、逸見さん親子と一緒に、電車でチャリングクロス駅へ。僕はそこで別れ、キルヒナーさんに、逸見さんたちをホテルまで送ってもら う。

13日(土)は、特に仕事はなかったけれど、初の出張散髪をしてもらう。折悪しく、散髪の人に来てもらう直前の9時50分に、突然停電。配電盤を見たとこ ろどこもブレーカーが落ちていなかったので、階段を見たところ真っ暗。どうやらフラット全体の停電の様子。携帯で連絡を取って、フラットの入り口まで迎え に行き、真っ暗で足下が見えず危ない階段を上って部屋まで来てもらう。幸い、部屋の中はそれなりに明るく、散髪には特に問題なかった。結局停電は、散髪が 終わった11時20分ころまで続いた。我が家は、オール電化なので、停電だとテレビ、ネット、電子レンジが使えないのはもちろん、コンロすら使えないの で、本当にたいへん。昼間の間だった上、とりあえずそれなりに早く解決してよかった。

14日(日)は、ジェイソン・バックリー調査員と一緒に再びメドウェーへ。セミナーを行った教会でのウィリアム・アダムズ記念ミサのお誘いを受けたので、 これに出席。9時3分にヴィクトリア駅を出て、9時50分ジリンガム着。ちょっと早すぎたので、近所を少し散歩して10時20分に教会に入る。10時半か ら11時20分頃までミサ。それほど肩肘の張らないいいミサだった。おそらく信者の人の子供が、積み木で遊ぶ音がうるさかったのが玉に瑕だったけど。終了 後、11時半から近くの教会施設のホールでビュッフェ形式のランチ。ワイン(どうやら、一昨日のセミナーのリフレッシュメントの残りを有効活用していただ いたらしい)のほか、手作りの様々な料理が用意されていて、楽しいランチだった。
終了後、スーザン・パテル司祭、市長のカーご夫妻、前市長でセミナーの司会を務めてもいただいたスーザン・ヘイドックさん、メドウェー選出の国会議員ポー ル・クラークさんらと一緒に教会に戻って記念写真。ヘイドックさんがジョークでみんなを笑いの渦に巻き込み、実に明るい記念写真だった。ちなみに、スーザ ン司祭の指摘で、教会に皇太子殿下がいらしていたことが判明。

記念撮影終了後、ヘイドックさんの車でジェイソンと一緒にロチェスターまで送っていただく。もともとヘイドックさんはロチェスター在住なので、ミニ観光を 兼ねてどうですかとのお誘いに応えて。途中の道路に、Yokosuka Street、Ito Street とあったのにちょっと感動。結局時間の関係もあったので、ロチェスターの町は、車の中からざっと見ただけに終わったけれど、実に美しい町で、お城も教会も 立派だったので、ぜひまた来たいと思った。ロンドンから電車でわずか40分ほどなので、結構気軽に来られそう。

以上、実に充実した1週間だった。ちなみに、これから3週間ほど、こうしたみっちりと詰まった行事が続く予定。健康に気をつけて、ちゃんと全部こなせるようにしないといけない。

2008年9月9日火曜日

MAESTRO

これまで、テレビと言えば朝のBBCニュースや夕方のチャンネル5ニュース以外には、サッカーと、たまにドキュメンタリーくらいしか見ていなかったけれど、BBC2の「MAESTRO」だけは、たまたま第1回を見たおかげですっかりやみつきになり、8月に1回見なかったほか、ほぼ毎週見ていた。

8人の素人の公募者が、プロの指揮者の指導でオーケストラの指揮をとり、その腕前を競うコンペティション番組なのだけれど、最初は見るに堪えなかった出場者が、毎週めきめきと腕を上げていくのが実におもしろかった。

今日のエピソードで、ついに最後に残った3人から優勝者が決まったのだけれど、上位2人はもう素人目にはプロと区別がつかないくらいうまい。でも、本物のプロが振ると、なるほどやっぱり違うんだということもわかって、オーケストラの「指揮」というものの意味や役割が、実によくわかった。

日本でも、「のだめカンターピレ」のヒットで「指揮者」というものが身近になったのだから、同趣旨の番組をやればかなり受けそうな気がした。

ともあれ、この番組が、あと今週土曜日のBBC PROMのフィナーレ、ハイドパークでの講演で、優勝者が指揮を取ることで終わってしまうと言うのが、結構残念。また、いつか続編があることを期待したい。

2008年9月8日月曜日

9月2日~9月7日

ブロードバンド復活後も、相変わらずブログは停滞。
今回も、1週間分まとめ書き。

2日(火)には、ドイチェ銀行の児玉さんが来訪。スピーカーシリーズの講師をしていただいたことがあり、また、川本君の大学論文のアドバイザーにもなっていただいている方。初対面かと思って挨拶したところ、実は大学のサークルの2年先輩で、共通の知人が山ほどいることが判明。そういえばお名前を聞いていたことがあった。ただ、興銀ではなくドイチェ銀行というのが、気づくのに遅れた原因。ともあれ、いろいろなところでつながりがあっておもしろい。

3日(水)は、関西学院大学の石原教授、アバディーン大学のスマート教授と面談。川本君も一緒。石原教授は、CIPFAの用務で渡英され、翌日ご予定のあったスマート教授に連絡して、クレアでお会いすることにされたそうな。いかにも関西人といったノリの元気な先生で楽しかった。昼食時には、大使館から河合書記官も合流し、5人でポートレイトギャラリーでランチ。モダンなレストランの窓の向こうに見えるイングランドのトラディッショナルな風景の対比がおもしろく、料理もおいしくて楽しいランチだった。それにしても、河合書記官の勉強熱心ぶりには、改めて感服。

9月4日(木)は、午後4時から大使館で Visit Japan キャンペーン会合。海老原大使も参加され、午後6時まで熱心な討議が行われた。ただ、内容が観光に特化しており、特に今回の議論の流れが「日本のブランディング」中心であったため、興味深く聞いたが、うちの事務所との関係は、やや薄かった。終了後、6時半から立食の意見交換パーティ。いつもながら、いろいろな人とお話できるのでおもしろい。ただ、ほとんど食べずにワインを飲みながらの歓談で、しかもワインだけはウェイターさんがどんどん注ぎに来るので、酔っぱらいやすいのが危ない。

5日(金)は第318回時事通信社ロンドン・トップセミナー。12時からランドマークホテルでランチの後講演会。後援者は東京大学社会科学研究所の中村民雄教授で、テーマは「欧州連合を考える:どうなるアイルランド国民投票否決後の統合」。この先生は、現在オックスフォード大学に研究に来られていて、9月いっぱいで日本に戻られるとのこと。務台さんが見つけられ、まずクレアのスピーカーシリーズの講師でお呼びし、そのご縁で時事のセミナーの講師になられたとのことだったが、もちろん僕にとっては初対面、初めての話題で、とても興味深かった。短い時間だったが、「EU」というものの構造や位置づけが、かなり具体的にイメージできた。ちなみに、昼食時に隣の席になったマクドナルド昭子さんという起業家の女性も、パワフル、ユニークでおもしろく、非常に有意義なセミナーだった。

土曜、日曜は、雨が降っていたこともあり、スポーツクラブで泳いだり、買い物に行ったりしたほかは、特段のイベントはなし。その分、家で読書にふけり、「ローマ帝国衰亡史」の残りと「さむらいウィリアムス」を読了。まあ、これはこれで有意義か。

2008年9月1日月曜日

ブロードバンド復活 & プレミアリーグアーセナル観戦

BT からは、9月1日からブロードバンドが使えるようになるとのレターが来ていたが、なぜか8月30日(土)の朝からネット環境復活。しかも、モデムやネット ワーク環境の設定変更も何もなく、単純にPCを立ち上げてWebにアクセスすると、インターネットにつながっていた。もちろんスカイプもOK。ということ で、土曜日には久々に家族とゆっくりスカイプ。

ちなみに、そのその30日には、かねてよりチケットを入手していた、プレミアリーグのアーセナル対ニューキャッスルの試合をアーセナルの本拠地エミレーツスタジアムで観戦。試合開始までの写真も若干撮っておいた。(アルバムは、こちら

日本にいたときには北区に住んでいたので、場所柄さいたまスタジアムまでのアクセスが結構便利で、息子と何回か浦和レッズの試合観戦に行ったことがあった が、アーセナルの試合に行ってみて、あまりにそっくりだったのに驚いた。もちろん、国民性の違いがあるので、違いを挙げればいっぱいあるんだけれど、まあ それにしてもよく似ている。なるほど浦和の応援団はアーセナルから学んだのかと納得。

ともあれ、試合はアーセナルが3:0で完勝し、観客席も大いに盛り上がって素直に楽しめた。今のロンドンの家がチェルシーなので、とりあえずチェルシーを チェックしていたけれど、なんか心情的にはアーセナルの方がむしろ親近感。スペインのセスク・ファブレガスやフランスのナスリといった、再来年のワールド カップでは間違いなく大黒柱になっていそうな若手の活躍もおもしろいし。

1試合50ポンド弱とチケットが結構高いのがやや難だけど、せっかくロンドンに住むという僥倖に恵まれたことだし、できるだけチャンスを見つけてこれからも観戦しよう。