2010年2月14日日曜日

2月8日~14日

2月8日(月)には、驚いたことに先週まで苦しみ続けていたUK Visaの手続き問題が、一気に解決しました。
その顛末については、最初ここに書き残しておこうと思っていましたが、あまりに豪快な解決過ぎて、公開の場に本当に書いてしまっていいものやらちょっと悩ましく思いましたので、ごくさわりだけ。
Visaの手続きに必要なオンラインデータベースの入力について、事務所のスポンサーとしての有効期限の問題、操作権限者指定の問題が立ちふさがり、肝心の来年度受け入れる予定の職員の情報入力そのものをさせてもらうことができず、それができるようになるためには、上の2つの問題をまずクリアしなければならず、一体それにどれくらいの期間がかかるのかも全く分からない、というのが先週の状況だったのですが、ローカルスタッフのキースと僕とで、担当のところにメールでの苦情の波状攻撃を送ったところ、最終的に先方があっさりと折れて、あっという間に手続き完了。操作権限者としてのキースの登録、事務所のスポンサー有効期限の延長手続きが一気に終わり、8日中にキースが新規派遣職員の人事情報の入力を終えてVisa申請に必要な書類のダウンロードも終了。本部への送付をこの日中に終えて、一気に片付きました。
それにしても、イギリスと言うのは本当に「交渉次第」のところだと、改めて痛感した次第です。

その他では、この週には来年度採用者を含めた事務分掌の配分打ち合わせを事務所内でもっぱらやっており、外での会議等は全体的に少なめでした。

9日(火)は、仕事終了後に新ローカルスタッフのPhillippaの歓迎会。採用してすでに1週間が経ったわけですが、素直な性格でよく仕事をし、早速がんばってくれています。

10日(水)は、これも勤務時間終了後、Japan Foundation主催の日本映画鑑賞会に出席。妻と2人で Institute of Contemporary Art のシネマで、「かもめ食堂」を見てきました。会場では、キースに遭遇。彼はJapan Foundationに頼まれて、映画のレビューアーとして来たそうです。
主演に小林聡美、脇役にもたいまさこが出演しており、「やっぱり猫が好き」のノリの非常におもしろい映画で大満足。大いに笑わせていただきました。

12日(金)は、商工会議所の「パーマストン会」主催の講演会に出席。この日の会場はバービカンの Ironmongers' Hallで、講師は英国トヨタ会長の谷口尚也氏。演題は「自動車市場と日本の自動車産業の先行き」。もともと講師の依頼があった折には、まさか今のトヨタがあのようなリコール騒ぎに巻き込まれることになっていようとは思いもしなかったでしょうが、幸か不幸か絶妙のタイミングでのご講演となってしまいました。
当然、講演の前半は今回のリコール騒ぎが起きたきっかけから、社内の対応、反省、今後の方針といった「今」の話が中心で、前半が終わったところで一旦質疑を入れるという念の入れよう。後半は、本来の演題の予定であった「今後の日本の製造業の行方」についての中期的展望の話でした。
数字を交えて説得力を持たせながら、非常に落ち着いてわかりやすく話をしていただき、得心が行きました。国際的大企業でのガバナンスの難しさ、品質管理部局と広報担当部門との連携の難しさ、販売が世界中に及んでしまった状況での「お客様視点に立った」開発体制構築の難しさなど、どれも納得。今回の教訓として、「事実が十分わかってからの広報では後手後手に回ってしまうこととなるため、想定シナリオを複数準備して「タイムリーな広報」に臨むようにしなければならない、など、役所にとっても勉強になること大でした。本当にご苦労様です。
この日は、講演以外でも、その直前の昼食の席でご一緒させていただいた大使館の小口講師やフランクフルトからはるばるいらしたMETZLEERの隅田氏などともお話でき、ヨーロッパから見た昨今のギリシア情勢など、興味深い話を聴かせていただくことができ、なかなか有意義な1日となりました。

13日(土)は、午後から家族でグリニッジの海洋博物館と旧王立天文台見学に行きました。天文台プラネタリウムでの「The Secret of the Sun」は、非常に美しい映像で迫力があり、英語もゆっくりはっきりした発音で聞き取りやすく、とてもおもしろいプログラムでした。

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