22日(月)は、ニューキャッスルでセミナー。「イギリス北東部地方と日本の過去・現在・未来」がテーマ。ノーサンブリア大学、大和基金、クレアロンド ン、ニューキャッスル市の共催。実質的には、お金を出したのが大和基金で、運営を行ったのはほとんど大学ということで、クレアロンドンの役割って何?と 思っていたのだけど、最初にこの企画を立て、各方面に働きかけたのがクレアだったということらしい。さすが務台前所長。
アバディーンで「トマス・グラバー」、メドウェーで「ウィリアム・アダムズ」がテーマだったように、このセミナーでは「ウイリアム・アームストロング」が 「人物テーマ」になっていたのだけれど、その色合いはやや薄く、むしろこれまでの交流一般と現在の経済問題が中心になっていた。もちろん、それはそれでと てもおもしろかった。
セミナー後のレセプションで、ニューキャッスル在住で、以前四日市高校でJETをやっていたという青年と偶然出会い、四日市市の話に花が咲いた。こういう出会いもあるからおもしろい。
その日はニューキャッスル市に泊まる。
23日(火)は、ニューキャッスル市の隣町、ゲーツヘッド市に訪問。午前中、最初市内の名所を案内してもらったが、やはりなんと言っても圧巻は、The Angel of the North。まあ、とにかくでかい。ど迫力だった。次にまぶたをかたどったらしい Gateshead Millennium Bridge。この橋に限らず、どの橋も非常に意匠が凝らされている。そして、橋の横の The Sage Gateshead。巨大な多目的ホール。とても地方都市にあるようなレベルのものではなく、国立施設かと思うような立派な施設だった。最後に連れて行っていただいたのが、BALTIC Centre for Contemporary Arts。ちょうど日本人イラストレーター奈良美智のExibitionをやっていて、それをじっくり見ることができ、ラッキーだった。
市内観光のあと、カウンシルでミーティング。ゲーツヘッドでは、以前から小松市との関係が深く、熱心に交流を進めているが、それをどうさらに深めていけるか等について意見交換を行った。
帰りは、ニューキャッスル駅から電車で3時間。
24日(水)は、事務所でお仕事。木村所長補佐の結婚を記念して、所員有志で軽く宴会。
25日(木)は、JETAAインターナショナルの会議に出席するため、パリへ。最初ユーロスターで行く予定だったが、ユーロトンネル火災の影響で予約を取 ることが難しくなったため、急遽飛行機に変更。エアフランスでヒースロー空港午前7時40分発の便だが、エアフランスは2時間前に空港に到着していること を求めているとのことで、朝5時前に起きてタクシーに乗り、パディントン駅5時25分発のヒースロー・エクスプレスに乗って空港へ。予定通り5時50分頃 にはターミナルに着いた。が、チェックインはすでにインターネットで済ませているし、出国手続きもあっさり終わり、拍子抜け。同行のキースと喫茶店でコー ヒーを飲みながら時間をつぶした。パリにも予定通り10時過ぎに着き、宿泊予定のホテルに向かったが、ホテルの場所がなかなかわからず、難儀した。でも、 おかげでシテ・ウニベルシテからポルト・イタリーにかけての地理に結構詳しくなった。
なんとかチェックインを済ませたあと、パリ事務所へ。ちょうど会議室で本部の上田専務などが食事をされているところに到着したので、お相伴にあずかれた。
その日の午後は、特に仕事はなかったため、市内観光で上田専務とオルセー美術館に。夕方は、JETAAとのエグゼクティブミーティング。セーヌ川の川下り をしながらの会食で、楽しかった。同席のジャマイカ代表のケイさんから、ジャマイカでの活動ぶりをお聞きして、脱帽。JETががんばっているのは、米英豪 だけではないことを痛感。
26日(金)~28日(日)は、JETAAの会議に出席。その合間には観光も。おいしいフランスワインをたっぷり堪能した。日曜の帰宅は10時半過ぎ。さすがに結構疲れた。
29日(月)は、事務所でお仕事。午後 Ms. Jennifer Ashbyさんが来訪。コミュニティ・地方自治省の職員(副課長)で、今年度ノーフォーク基金のお金で世界の地方自治の研究をされているとのこと。日本で 行政がイニシアティブを取って民間とのパートナーシップで地域再生を行っているところを見たいとのご要望だったので、三重県を推薦。四日市市に連絡を取っ てみることを約束。
30日(火)からは、今度はコペンハーゲンに出張。午前中役所で仕事をした後、キルヒナーさんとヒースロー空港からBAでコペンハーゲンへ。ロンドンの天 気が悪かったので、ちょっと心配したけれど、幸い雨は降っておらず、気温もそれほど寒くなかった。空港から電車でウスターポートまで20分ちょっと。電車 には人が大勢乗っているのに、誰もほとんどしゃべらず非常に静かなのに驚いた。
ウスターポートからホテルまでの道には、各国大使館が並んでおり、結構重要な地区なんだなと認識。歩道は広く、紅葉がきれい。また、すべての道に、きちんと自転車道が整備されていることにも感心した。
ホテルは、フラットの最上階が貸部屋になっているもので、なんか普通の「家」って感じ。別に悪くはないんだけど、5階まで階段で上がらないといけなかったのが玉に瑕。まあ、一泊だけのことではあるし。
夕方の会食まで多少時間があったので、キルヒナーさんと一緒に海岸に出て人魚の像とKastelletを見物。さすがにすでにオフシーズンといった感じで、人は少なかった。
夜は、Local Government Denmark(デンマーク語の略称「KL」)でのディナー。フランスで地方自治の研究をしているジェラードさんという学者の方と仲良くなった。
1日(水)は、いよいよ今回の出張の目的、CEMRのカンファレンス。Danish Regions の建物の会議室で朝9時から夕方4時半までみっちりと詰め込まれたプレゼンテーションを聞いてきた。といっても、ヨーロッパのカンファレンスなのでもちろ ん日本語などどこにもなく、同時通訳は英仏独の3カ国語のみ。英語のプレゼンは直接聞き、フランス語とドイツ語とスペイン語のプレゼンを同時通訳の英語で 聞くという態勢。まあ大変だったが、パワーポイントの資料が英語で用意されていたものは、それをメモすることでカバー。しかし、フランスからのプレゼン は、プレゼン資料も講演もすべてフランス語なので、同時通訳を聞くことに頼るしかなく、しかもプレゼンの進行がとても早かったので、結局ほとんどわからず じまい。まあしかたない。しかし、いろいろな国でいろいろな取り組みが行われていることは肌身に感じることができ、おもしろかった。中身のとりまとめは、 ドイツ語、日本語、英語だけでなく、フランス語もできるキルヒナーさんにお任せ。
カンファレンス終了後、すぐに空港に向かったら、連絡がよくて予定の飛行機の2時間以上前に到着。空港でおみやげなど見ながら、ゆっくり時間を過ごした。その分、帰宅はまたまた夜10時半。
2日(木)は、昼に在英日本商工会議所のセミナーに出席。リーマン・ブラザーズ・インターナショナルの上級政治アナリスト、アラステア・ニュートン氏の講 演。スピーカーの講演もさることながら、講演前のカクテルでのジャパン・ソサイエティのダイヤモンドさんとのお話や、昼食時に同席した方々とのお話がとて もおもしろくて印象的だった。むしろ、そちらの方が講演そのものよりもおもしろいくらいだったかも。
その夜、ジャパン・ソサイエティ主催の日本語教室第2期の第1回目に、ゲストスピーカーとして出席。午後8時から、僕が日本でしてきた仕事、行ってきた地 方などについて、簡単に日本語で話した後、質疑応答を行った。全部で30分程度。終了後、事務所下のパブに場所を移して懇親会。これが楽しい。結局10時 半過ぎまでビールを飲んで楽しく語らった。ここで初めて、テレビのTeletextで「888」をセットすれば、すべての番組で英語字幕が見られることを 教えてもらってびっくり。早速家に帰ってやってみたが、これは便利。もちろん、字幕を見ても早すぎてわからないことも多いが、ヒアリングだけに頼っていた ときと比べると、内容の理解度が桁違いに上がった。特に、土日の子供番組は、ヒアリングの練習に最適。
3日(金)は、セミナー連チャン。今度は時事通信社のトップセミナーに参加。池東旭(Chi Tong Wook)氏の「ポスト北京五輪、急変する東アジア情勢:朝鮮半島を中心として」という演題。
演題だけ見ると、とても堅そうな講演にみえるけど、元々がジャーナリスト出身の方だけあって、話が具体的でジョークもおもしろく、抜群に楽しい講演だっ た。「今日の話では、本音を語るからオフレコで」というのが冒頭の言葉だったけど、確かにこれは書けない。特に北朝鮮の話。しかし、実に説得力のある内容 だった。
4日(土)は、金曜日に帰宅したときに扉に「不在だったので4日土曜日にまた電気メーターを見に来る」という紙が挟んであったので、1日家で待っていたけ れど、結局誰も来ず。やられた。まあ、さすがにこの2週間分の疲れがたまっていたので、いい休養になったのは確かだし、これはこれでよし。
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