2010年1月24日日曜日

1月11日~24日

「できるだけ毎週更新」といいつつ、また2週間の空白。ともあれこの2週間の主な出来事を振り返って。

11日(月)から、久々にPS Englishの英会話を復活。昨年後半は棚瀬さんに習っていたが、それが一段落したので、再度ネイティブとの会話を実践してみようということと、今回は自宅でやってもらい、時々は家族も一緒に学べればとのことから。今回の先生はJef。年配の男の先生で、ゆったりとした話し方をされる。リスニングの勉強には、多少やさしすぎるかも。また、これと並行して娘と一緒に英検受験の勉強もやっていて、とりあえずはその2本立てで英語学習。

12日(火)には、山梨県および甲州市による甲州ワインのプロモーションイベント。午後3時には事務所に甲州市の田邉市長、長瀬総務企画部長、深澤農林商工課課長補佐(ワイン・商工振興担当)が来訪。甲州ブドウや甲州ワインの話などをいろいろ聞かせていただきました。その直後の午後3時半には、グラスゴー大学の戸田教授が来訪。昨年、グラスゴーセミナーでお世話になった先生で、そのセミナーの後日談をお聞かせいただきました。セミナーでスコットランドの企業と日本の自治体との関係ができたところで、その後もまだ連絡が続いているところもあり、これを大事に育てていきたいとのこと。がんばっていただきたいところです。
そして午後6時からは、大使館で甲州ワインのテイスティング・イベント。甲州ワインを生産している蔵元が、それぞれ自慢の甲州ワイン15種を持ち寄って、ロンドンでお披露目。どれも辛口でけっこうおいしかったです。イベントの間に、山梨県の横内知事、尾崎産業支援課長、関東経済産業局の増田産業部長などともご挨拶。また、会にいらしていたロンドン医療センターの澤田マネージャーなどとも名刺交換してお話ししました。

13日(水)は、午前9時45分から、ローカルスタッフの採用面接。ジェイソンが今週いっぱいで仕事をやめて、故郷のオーストラリアのブリスベーンに戻るので、その後任を探すためのもの。当初、年末に募集をかけたため、応募が少なくてはらはらさせられたのですが、年明けに有料広告を出したところ、最終的には40人近くの応募があってほっとしました。その中から15人をピックアップして、初日に8人、2日目に7人面接予定。この日がその初日。電車が遅れた人もいて、全員とちゃんと面接できるかちょっと危ぶまれるところもありましたが、無事全員と面接できました。英国人ばかりでなく、モンゴル人や、中国人と日本人のハーフの人なども交じっており、なかなか多様でさすがロンドンといった感じ。みんな英語ばかりでなく日本語もかなりうまく、また性格も良い人が多くて、選ぶのに苦心しそうというのが初日の印象でした。
また、この日の6時半からは、商工会議所の賀詞交歓会に夫婦で参加してきました。ここでも甲州ワインのプロモーションが行われていて、熱の入れようがわかります。昨年同様、かなり大勢の人たちが集まっていました。

14日(木)は、採用面接の2日目。この日は7人面接の予定でしたが、1人キャンセル者が出て、結局6人と面接。2日目も、初日に引き続いて非常にレベルが高く、うれしい悲鳴。この日もやはり、イギリス人ばかりでなく、韓国人や日本人も応募。日本人の応募者も、父親が外交官で本人はフィンランドで生まれ、世界各地を転々として、小学校の何年かと、中学から大学にかけてはすべてイギリスで過ごしたという経歴の持ち主で、日本語ばかりでなく英語も完全にネイティブ。驚きました。本当に採用したい人ばかりで困ります。
また、面接の合間、午前11時過ぎに、山梨県の横内知事、尾崎産業支援課長、久保田国際交流課長、清水秘書課課長補佐その他山梨県庁からの方々が事務所に来訪。30分ほどお話をさせていただきました。その後、僕は面接に戻り、引場参事と神林所長補佐、キルヒナー主任調査員たちが近くのレストランで知事と会食しました。ちなみに、神林さんとキルヒナーさんは、この日の午前中のロンドン市役所への知事の訪問にも随行し、神林さんの方は昼食後のユーロ・クリエイティブ・ツアーズへの知事訪問にもお付き合い。ご苦労様でした。
知事を無事に空港に送り出した後、尾崎課長と同じく産業支援課の内藤課長補佐、広聴広報課の佐藤副主査は、事務所に戻ってこられて事務所有志といっしょにパブに繰り出しました。
僕は最初だけ彼らと少しお付き合いして、その後午後7時から開催された、政策投資銀行欧州法人(DBJ Europe)の開所式に参加。こちらで排出権取引などもされるそうです。会場はメイフェアにあるThe Wallace Collectionという博物館で、非常に格調高いべニューでした。いろいろな方々とお話ししましたが、名刺交換させていただいたのは、みずほ銀行インターナショナルの松島社長、三井住友銀行の溝口欧州本部長、日本銀行の清水ロンドン事務所次長、野村インターナショナルの中村所長、KPMG代表社員の三浦氏、英国貿易投資総省ビジネス局対英投資アドバイザーの竹内さん、ビジネス・パラダイム社長で昨年のジャパン祭実行委員もされたという廣綱さんなど、かなり錚々たる人たち。金融関係者ばかりでなく、結構幅広く招待されたみたいで、ほかにも大勢お話ししました。
昨年着任したばかりのころ、三菱東京UFJ銀行の社長が交代した際のパーティに参加した折には、金融機関の人たち中心の集まりだったこともあって、会場に知人が一人もいなくてとても心細い思いがしたものでしたが、思えばずいぶん知り合いが増えたものだなと、感慨深いものがありました。

15日(金)は、午前中に面接試験の採点結果の集計をやって、それを持ち寄って選考会議。特に高得点だった3人に絞っていろいろな角度から検討し、かなりいろいろ悩んだ末、最終的に Phillippa Harvey さんを採用することに。見送った人たちにも、本当にいい人が多くてもったいない感じ。不景気のせいで、若い人たちは本当にいい人が劣悪な条件で働かざるを得ない状態になっていることが感じられました。Phillippaさんには、一日も早く事務所での仕事に慣れていただきたいところです。
そしてこの日は、ジェイソンの送別会。事務所で軽く乾杯し、歓談した後、有志でパブに繰り出しました。ジェイソンは、日曜日に出国。2年弱のお仕事、ご苦労様でした。

16日、17日は、天気もあまりよくなく、寒かったし、特に予定もなかったので久々に家でのんびり。子供たちの勉強を見たり、来週受ける英検の勉強など。

18日(月)、19日(火)は、特別な行事はなし。予算関係の詰めや20日に予定されている広報連絡会議の準備など、内部管理中心。

20日(水)は、午後4時から広報連絡会議。在ロンドンの政府関係機関の所長たちが主なメンバー。これまで9人で構成されていましたが、今回から独立行政法人日本スポーツ振興センターロンドン事務所長の高橋さんが加わって10人に。2カ月に1回持ち回りで幹事をすることになっていて、今回はクレアロンドン事務所が当番。当事務所の会議室で、午後4時から6時少し前まで意見交換をしました。その後、場所を変えて新年会。会議は10人全員出席でしたが、新年会は2人御欠席。会議ばかりでなく、お酒を飲みながらの意見交換も、昼間は聞けない濃い話を聞くことができて、おもしろいものです。

22日(金)は、神林所長補佐のあっせんで、カムデン区に訪問。彼女が通っている大学院の同級生に、カムデン区のICT部門で働いているGemmaさんという方がいるとのことで、彼女のアレンジで上司の情報システム開発部長Alasdar Mangham氏から区役所の電子化のプレゼンテーションをしていただくことに。神林さんのほか、引場参事、小川所長補佐、宮本所長補佐、ウィティカー助手も同行して、合計6人でカムデンを訪問。当初、午後2時からとのことだったのですが、先方の都合で午後3時からスタート。しかし、午後4時半過ぎまでの1時間半、非常に中身の濃いプレゼンをいただきました。
マンガム氏は元民間企業のIT部門で働いていた経験も持っているとのことで、いかにもプロフェッショナルな印象。ITのパートナー企業を使いこなして、非常に効率的なITシステムを作っており、本当に感心しました。特に、地図情報システムを中心に様々なデータベースを融合させて区の住民の非常に詳細なプロファイル情報を作り、それをベースに地区ごとの行政の優先順位を決定したり、有効な情報伝達方法を決めたりといったことは、日本ではまだとうてい考えられないレベルにまで進んでいます。また、Google Analistic などの無料サービスを市役所のWebサーバーに入れて、無料でWebサイトの情報分析をやってしまうなんていうのも、やはりセキュリティを気にするあまり、有効なデータの分析がまったくできないでいる日本の状況とは根本的に違います。文化の差と言ってしまえばそれまでですが、日本ももう少しでもなんとかならないものかと考えさせられました。

23日(土)は、娘と二人で英検の試験を受けてきました。娘が午前中の4級と午後の3級、僕が午後の2級のテストです。今回は、お互いに初めてということで、とりあえず慣れるためにちょっと低めのレベルからスタート。今回無事に合格していれば、次回はそれぞれの当面の目標である準2級、準1級にチャレンジ。できれば、ロンドンにいる間に、それぞれ2級、1級まで行ければうれしいのですが、娘はともかく、僕の方はそこまではちょっと厳しいかな。ともあれがんばってみたいと思います。

2010年1月10日日曜日

1月4日~10日

昨年後半は、めっきりブログ更新の頻度を落としてしまいましたが、今年はできるだけ毎週更新するように努めたいと思います。とりあえず、まずは2010年最初の活動から。

1月4日(月)は仕事始め。ただ、職場ではまだ有給休暇を組み合わせて冬休み中の職員が何名かいたので、定例ミーティングは翌日に延ばすことに。休み中のメールのチェックや返事、若干の決済などのデスクワークで、平穏に1日が過ぎました。

5日(火)は、朝9時半からミーティング。年の初めだからといって特別なことはなく、通常通りの予定の確認。10時半には、事務所の契約更改のエージェントであるSpring 4のJohnが事務所に来訪。契約更改方針についての最終打ち合わせ。いよいよ大詰め。
仕事終了後、午後7時からは英会話レッスン。棚瀬さんに習うのは、この日で10回目で最終回。いろいろ勉強になりました。次からは、再びPS Englishを使ってネイティブの先生と会話練習にいそしむ予定。棚瀬さんに習ったことを活かして有効な時間としたいものです。

6日(水)は、正午から大使館で新年名刺交換会。山口次長と参加。大使館の小口公使や大塚書記官、国際交流基金の石田所長、JNTOの吉田所長など、なじみの方々のほか、みずほ総研の吉田健一郎所長、Japan Karate AssociationのTony Cronk事務局長、テレビ東京の宮崎一幸さんなど、新たに知り合った方々ともお話。おせちはあったけれど、結構おなかが空きました。
午後5時半過ぎには、総務省人事・恩給局の退職手当・啓発・労務管理担当の平野欧里絵参事官補佐と桐谷真弓啓発第一係長とが来訪。木村所長補佐、神林所長補佐とで6時半までディスカッション。平野補佐は、各省庁横断的なイギリスの公務員の昇任基準について調査するために来られており、この日の日中は運輸省にヒアリングに行っておられたとのこと。いろいろおもしろい話をおうかがいすることができました。

7日、8日は来客もイベントもなし。事務所でのデスクワーク。調査出張の打ち合わせを若干。

9日(土)は、自宅に国際交流基金の石田所長、事務所の山口次長、引場参事をご招待して夕食。現在チョンガーのオジサンシリーズ。雪で地下鉄ダイヤが乱れる中、お越しいただきありがとうございました。

10日(日)は、外がものすごく寒かったことや、家族みんなちょっと疲れていたこともあって、自宅でゆっくり。めいめい英語の勉強などして過ごしました。

2010年1月1日金曜日

12月の活動

12月3日(木)には、大使館で開催された、天皇誕生日レセプションに夫婦で参加。昨年も大勢の人が参加していましたが、今年もものすごい数。数百人はいたと思います。大使館の大使、公使、書記官をはじめ、JALの岡田支社長ご夫妻やJSPSの古川所長さんその他大勢の方々とお話しさせていただきました。

8日(火)は、今度も大使館で行われた、Japan Society 主催のクリスマスパーティにやはり夫婦で参加。この会には、事務所の木村所長補佐も、奥さんのシャロンさんと一緒に参加しました。こちらの人数は天皇誕生日ほどではありませんが、それでもなかなかの賑わい。Japan Society とういことで、イギリス人の参加者が多いのが特徴。英会話学校PS English社長のピーターや、JETAAのキャロライン、インド出身で今イギリスで仕事をやっているRohit M. Guptaさんなどとお話ししたほか、日本人では、またお会いしたJALの岡田支社長に日本銀行欧州統括役の久田さん、第一生命支社長の樫本さん、Shipping Consultant という船に関するコンサルティングという珍しいお仕事をされている藤本さんなど、今回もいろいろな方々とお話。楽しく、かつ有益な会でした。

9日(水)は、午前10時に中国生産性本部・四国生産性本部の調査団の方々が、英国の地方自治や街づくりについての調査のため、事務所に来訪。午前9時25分に、もうバスがバッキンガム宮殿のところまで来ているから、予定より早く着きそうだとの連絡を受けたのですが、実際に到着されたのは、予定の午前10時を少し過ぎたころ。なんでも、電話の後ものすごい交通渋滞に巻き込まれてしまったとのことで、大変でした。しかし、12時ころまでしっかりと勉強されて、みなさん無事に引き上げられました。
この日の夜には、JETAAロンドン支部との意見交換会。JLGC側の参加者は僕、引場参事、小川所長補佐で、JETAA側はジョシー、エド、シャロン。ヒューも最初来る予定だったそうですが、残念ながら所用で不参加。でも、午後6時半ころから11時近くまで、たっぷりとお話し。ジョシーをプッシュしたら、2月のビジネスマン日本語スピーチコンテストに参加する意思を固めてくれたよう。JETAAの代表として、ぜひ頑張ってほしいところです。

10日(木)は、事務所の勉強会スピーカーシリーズ。ちょうど、新潟大学の田村教授が、調査のためバーミンガム大学に来ており、この日は最終日でロンドン事務所に寄りたいとの話があったので、それならばと講師をお願いすることにしたもの。テーマは「道州制議論の行方~3度目の正直か、2度あることは3度あるか~」。先生(といっても、実は元々旧自治省で僕の2年下の後輩に当たるのですが)が道州制ビジョン懇談会の区割り基本方針専門委員会委員をされているところから、道州制についてのこれまでの議論や、現在の検討状況などについて、詳しくお話ししていただくことができました。都道府県の成り立ちから始まって、これまでどのような提言が行われてきたか、昨今の動きはどうか、特に民主党政権に代わって、現在の議論がどのようになっているのかなど、なかなか新聞等では得られない濃い情報がたっぷりで、実に有意義な講演会でした。

11日(金)は、12時半から、商工会議所とJapan Society共催のセミナーに参加。事務所から歩いて行ける The National Liberal Club が会場で、講師は資金運用会社INVESCOのチーフエコノミストのジョン・グリーンウッド氏。氏は、エディンバラ大学卒業後、東大経済学研究員や日本銀行客員研究員もされていた経験を持ち、その後も香港で長く活動されていたアジア通。今回のテーマは「Asia's Financial Prospects for 2010」。現在のクレジットクランチがどのようなメカニズムで起き、日本のバブル崩壊とはどこが似ていてどこが違うのか、世界経済が立ち直るためには、今後どのような政策が打たれていくべき必要があるのか、などについて、結構わかりやすい英語で講演されました。エコノミストだけあって、分析は非常に手堅く、わかりやすかったのですが、逆にその分、以前の時事通信トップセミナーの講師ジリアン・テットさんほどの情報の意外性というか面白さはなかったように思います。まあ、そこまで期待するのはぜいたくすぎる話なのでしょうが。

15日(火)は、午後2時に「キンケイ・ヨーロッパ」の清水氏が事務所に来訪。これは日本の「金融経済新聞」のヨーロッパ支社なのだそうですが、ここでアメリカの情報も同時にカバーしており、ロンドンとニューヨークを行ったり来たりの忙しい生活を送られているとか。会社の事務所をこの近くに移してきたため、挨拶をかねて来られたとのこと。
午後3時には、H.I.S.ヨーロッパの長田さんと大橋さんが来訪。ここの事務所もうちの事務所とは近く、また、自動車の手配や航空券の手配などでお付き合いのあるところ。長田さんが日本からこちらに赴任されてきたとのことで、ご挨拶に見えられたもの。長田さんは、日本では「出張パック」の企画などもやっていたので、ヨーロッパでもそのような商品ができないか、研究中とのお話しがありました。期待したいところです。

18日(金)は、午前10時に全日空の藤村支店長と皆戸さんとか年末のご挨拶に来訪。お二人とも、この1年(藤村さんは赴任された夏からだけれど)、実にいろいろなところでお会いしました。来年2月20日からいよいよボーイング777-300ERの運航が始まるとのことで、そのシートのパンフレットなどを見せていただきました。とてもゴージャスで乗り心地よさそう。日本に行くときには、ぜひ一度乗ってみたいものです。
午後1時半には、横浜市議会から民主党の荻原市議と飯田市議とが来訪。お二人は、この年末にかなりの強行日程で、英国の地方議会についての調査のためこちらに来ておられ、うちの事務所ではいろいろ訪問先の手配などでお手伝いさせていただきました。今回、その調査の締めくくりとして、事務所で英国の地方自治制度全般についての説明を受けるためお立ち寄りになられたもの。非常にやる気満々といった方々で、頼もしい限りです。

21日(月)から24日(木)までは、事務所は空けていましたが、英国はすっかりクリスマスモードで仕事は静かそのもの。年明け1月の会議の件で、若干の関係機関とのメールのやり取りなどは行いましたが、全体としてとてものんびりムードでした。日本では25日の予算政府原案に向けて、結構盛り上がるし、仕事もそれなりにある時期ですが、ヨーロッパではまるきり状況が違います。そのあたりのお国柄の差も、おもしろいところです。
25日から1月3日までは、たいていの在ロンドン政府系機関同様、うちの事務所もクリスマス休みに入りました。

2009年12月1日火曜日

11月の活動

11月2日(月)は、Oxford Circus交差点改良事業のオープンイベントに参加。Oxford Circusは、ロンドン最大の繁華街の一つで交通量も歩行者も非常に多いにもかかわらず、歩道が狭く、信号無視の横断が横行していたため、これまで非常に危険な状態でした。これを改良するため、渋谷のスクランブル交差点にヒントを得て、歩道の幅が広げられるとともに、斜め横断可能な交差点の形状に改良が行われ、その竣工式がこの日に行われました。午前8時から、道路管理を行っているCrown Estateのオフィスのホールでブレクファスト・ミーティングがあり、東京都派遣の引場参事と参加。大使館からも、草賀総括公使、岡庭講師他数名が参加されていました。朝食ミーティング後、現地に移動して記念式典。ボリス・ジョンソン ロンドン市長の挨拶の後、和太鼓の演奏、仮装したロンドン市民の交差点横断パフォーマンスなどが行われ、大いににぎわいました。せっかくの機会だから、渋谷区も何かこのイベントにコミットしてみたら、と話を持ちかけてみたのですが、渋谷祭りで忙しいからと断られてしまったのが、ちょっと心残り。TV取材は来ていたし、そのニュースが翌日のTIMES紙の一面を飾ったりもしていたので、結構もったいなかったように思いました。
午後4時には、大阪大学の高山正樹教授が来訪。高山先生は経済学の先生ですが、同僚で国際学の田中仁教授、国際公共政策の野村茂治教授、山田康博准教授と4人でお見えになり、意見交換をしました。勤務時間終了後も、事務所有志を誘って先生たちとパブに繰り出し、大いに話が盛り上がりました。

3日(火)は、23日の日英セミナー終了後に大使館と当事務所との共催で行われる、日英の地方公共団体関係機関幹部による意見交換会の事前打ち合わせのため、午後3時15分に大使館に赴き、政務担当の山上公使、総括の草賀総括公使兼総領事と会談。当事務所からは山口次長とセミナー担当の宮本所長補佐が、大使館からは大塚一等書記官が立会い、当日の進め方等について話し合いました。

4日(水)は、午前10時に大阪市議会副議長の奥野正美氏と大阪市高齢福祉企画担当課長の田丸氏が来訪。挨拶の後、イギリスの地方制度等についての説明をさせていただきました。

6日(金)は、シティグループ証券のシニアクレジットアナリストの江夏あかねさんが来訪。今年3月まで事務所の所長補佐だった川本君(現在沖縄県財政企画官)がMBAの論文を書く際にお世話になったそうで、そのご縁で事務所に立ち寄ってくれました。彼女は、いくつかの金融機関を渡り歩いていますが、一貫して公共部門のクレジットアナリシスを担当してきた方。総務省の応援団です。神林所長補佐と一緒にいろいろ金融関係のお話しをうかがいました。また、今後、彼女からメールで定期的に公共団体のクレジットに関する金融情報をいただけることになりました。

12日(木)は、午前中健康診断で午後から出勤。午後3時には、沖縄県観光交流統括官の知念英信氏が、沖縄観光コンベンションビューローの内間氏、県観光振興課の山城さん、天願さんといっしょに来訪。11月9日~12日にExcel Londonで開催されていた World Travel Market に県として出展し、出席された機会に、JNTOの吉田所長を通じてコンタクトを取られ、うちの事務所にお寄りいただいたものでした。知念氏は民間企業のご出身とのことで、非常に腰が低くて話がうまく、さすがといった感じ。天願さんはクレアの海外事務所派遣経験があるそうで、その経験を活かして大いにご活躍の模様。楽しいお話し合いでした。

13日(金)は、3ヶ月間のクレア国際塾の今回の生徒のうち、警視庁から派遣されてきた高野さんが、イギリスでの課程を終えてロンドンに戻って来られたので、勤務時間終了後、彼女を囲んでパブで打ち上げ。ご苦労様でした。

16日(月)は、すべての国際塾生が集まり、午前9時半から中間報告会。バーミンガム大学のChris Watson先生のほか、研修でお世話になったJapan Foundationの石田所長もお見えになって、先生方の前で今回の6人の塾生がそれぞれ英語でプレゼンテーション。なかなか内容のあるしっかりした英語のプレゼンで、先生方からも暖かい評価を受けていました。彼ら6人は、この日の午後にユーロスターでパリに向かい、残りの2週間の過程を受けることとなっています。

17日(火)は、市民セクター政策機構の澤口隆志理事長が来訪。この組織は、生活協同組合である生活クラブ連合会のシンクタンクだそうで、澤口氏は以前ロンドンで留学されていたことがあり、その折にも当時の横田所長のお世話になったとのことで、久々に当事務所にお見えになったもの。英国の行政における市民参加の現状について、非常に突っ込んだ質問をされ、一緒に応対していたキルヒナー主任研究員も一瞬ややたじたじとなる場面も。澤口さんがまとめられていた市民参与にかかわるイギリスの政策の変遷についての表が非常によくまとまっていたので、キルヒナーさんがそれをいただけないかと要請する一幕もあり、お互いにとって有意義な意見交換となりました。

18日(水)は、午前9時半に神奈川県労働者福祉協議会の調査団の方々が来訪。最初、地方職員共済組合の幸田理事を通じて訪問依頼があり、事務局次長の田中氏を窓口に調整して、この日の来訪となったもの。協議会長の小西正典氏が団長で、連合神奈川の柏木事務局長ほか、十数名の方々からなる大訪問団。冒頭僕からご挨拶をさせていただいた後、山口次長からイギリスの地方自治概要の説明、キルヒナー主任調査員から調査の主眼である「コンパクト」についての説明をさせていただきました。
その終了後、午後12時半からは、定例の広報連絡会に参加。今回の当番はJALのロンドン支店。この日は、本来のメンバーのアスロン真智子さんではなく、その上司の岡田支店長がご参加。大使館の岡庭公使、JETROの長谷部次長、JNTOの吉田所長、JSPSの古川所長、商工会議所の花岡事務総長が参加で、JFの石田所長と日本クラブの小林事務局長はお休み。通常のお互いの広報活動の報告以外に、岡田社長からはJALの現状についていろいろ詳しいお話しをお聞きできたのは収穫でした。それにしてもJALは大変です。

19日(木)は、午後1時半に明治大学公共政策大学院の兼村高文教授が来訪。我々の大先輩の山下茂教授からのご依頼もあってお越しいただいたものですが、イギリスの政策評価の話など、かなり話が盛り上がり、2時半のDCLGへのご訪問を、当初は歩いて行こうとされていたのが、時間が押してしまったので結局タクシーで向かわれることとなりました。調査の結果は、満足のいくものだったそうで、何よりでした。

そして23日(月)は、いよいよ事務所20周年記念の日英セミナーの日。

22日(日)には、神林所長補佐とともに、午後1時20分にヒースロー空港第3ターミナルに行って、理事長と事務局長を出迎え。午後2時半ごろ、無事到着。タクシーでホテルまでお送りし、4人で夕食をご一緒しました。

23日(月)は、午前中、事務所職員の半分がセミナー会場であるLocal Government House に行って会場準備。そして午後からセミナー本番。夜は大使館との共催でのディナーを兼ねた意見交換会。この話はちょっと長いので、いずれ改めて詳しく書きたいと思います。

24日(火)は、午前中、理事長、事務局長、赤松総務省国際室長等とともに、海老原大使を表敬訪問。訪問終了後、サウス・ケンジントンを視察して昼食。さらに視察後、タクシーでヒースロー空港にお送りし、無事日程終了。

25日(水)は、午後6時半から、大英博物館でJapan-UK150記念イベントのフィナーレとなるパーティに参加。大勢の顔見知りになった方々と、いろいろお話しをしました。

26日(木)は、午後12時半から、時事通信トップセミナーに参加。この日の講演は、Financial Times紙の編集委員でもあるジャーナリストのGillian Tett女史による「金融界の現状と問題点」。彼女は日本での仕事も長かったそうで、英語の講演ながら、非常に聞きやすく、実におもしろい講演だった。クレジットのストラクチャリングをソーセージにたとえるというのは実に秀逸な比喩で、さすがはジャーナリスト。シティの金融マン達の生態を、ご自身の博士号研究である社会人類学とのアナロジーで説明するのも、ユーモアたっぷりで楽しい。この人の「愚者の黄金」という本は、いずれぜひ読んでみたい。

27日(金)は、僕は所用があって欠席させていただきましたが、事務所でスピーカーシリーズを開催し、バーミンガム大学地方自治研究所のIan Briggs氏に、イギリス地方自治体における人材育成についてのご講演をいただきました。

2009年11月3日火曜日

10月の活動

ブログの更新が大幅に間が空いてしまったので、他のところに書いた10月分の活動を、ここにも掲載。

10月には、たっぷりとイベントがあり、大忙しでした。

まず、2日(金)には、午前10時から、Local Government Association の本部 Local Government House で 「Local Government Leaders International Symposium 2009」というシンポジウムが開かれ、事務所のキルヒナー主任調査員とともに参加してきました。

このシンポジウムでは、事前にLGAからのリクエストがあり、クレアロンドン事務所の役割のほか、日本の自治体のベストプラクティスの発表を行うこととなっていました。
自治体のベストプラクティスの発表については、本来であれば適切な日本の地方公共団体を選定し、その担当者と打ち合わせをして資料を作成し、ロンドンに来てもらって発表を行ってもらうというのがベストだったのでしょうが、年度途中の急な要望ではそのようなわけにもいかず、こちらにいるメンバーで対応することとしました。

ちょうど、LGAからの要望テーマの一つに「危機管理」があり、現在在英日本大使館一等書記官をしている大塚さんが、直前のポストで総務省消防庁総務課課長補佐だったこと、彼が英語が堪能であることを思いついて、大塚さんにプレゼンをお願いすることとしました。
短い準備期間でしたが、大塚さんは午前11時20分から50分間のセッションの前半のプレゼンを卒なくこなし、会場からの質問についても的確にお答えいただいて、面目を施しました。
もうひとつのクレアの役割については、午後2時40分からのパネルディスカッションに僕自身が参加して発表したのですが、あらかじめ原稿を用意しての発表そのものはなんとかこなしたものの、その後のパネラーと会場との間のディスカッションにはなかなか入って行けず(なにしろ、僕以外の参加者全員が英語を母国語とする人たちでした)、終了直前に日本の状況についての意見をたどたどしく言うのが関の山といったありさま。英語力不足を改めて痛感させられる場となってしまいました。

しかし、シンポジウム全体としては、気候変動への取り組み、危機管理、児童貧困対策、経費削減のためのイノベーションを生み出すための海外事例の学習等といった魅力的なテーマで、英国のみならず、スウェーデン、カナダからの参加者も加わってのプレゼン、議論はなかなか興味深く、おもしろいものでした。特に、貧困者の社会的排除解決への取り組みを、ヨーロッパの諸都市と連携してアイデアを交換しながら行っているニューカッスル市のSimon Underwood氏のプレゼンは非常に感銘深いもので、政策連携のモデルケースを見る思いでした。

5日(月)には、大使館で開催された元朝日新聞論説主幹の若宮啓文氏による「Japan'sTumultuous Politics Today」という講演を聴講に行ってきました。民主党政権発足の背景について英語で説明されたものでしたが、日本人である我々には、比較的なじみ深い話で聞きやすかったものの、新しい情報といった点では、やや物足りないものでした。しかし、隣の席に座っていた馴染みのイギリス人の人と講演終了後にお話ししたところ、日本の政治状況についてそれほど馴染みのない彼にとっては、なかなか興味深くおもしろい話だったようです。

6日(火)は、今年11月に行われるJapan Study Tourのプレ・オリエンテーションを事務所で行いました。11名のツアー参加者のうち6名が参加し、僕の挨拶、銘々の自己紹介の後、事務所から日本の自治制度の概略、文化や習慣のほか、今回の視察予定地である北海道についての基本的な情報のプレゼンテーションを行いました。参加者全員、日本への関心が非常に強く、ツアーへの期待は高いように感じられました。東京、北海道でのイベントの成功を祈ります。

11日(日)には、地方公共団体金融機構の福永副理事長が、仕事でロンドンに来訪されたため、夕食をご一緒させていただきました。福永副理事長は、元東京都の副知事ということであったため、東京都派遣の木村所長補佐に随行の廣澤秘書役ともども市内視察の随行をしてもらったあと、同じく東京都派遣の引場参事とレストランで合流して歓談させていただきました。

12日(月)から15日(木)までは、欧州評議会出席のため、ストラスブールに出張しました。会議は13日から15日までの3日間でしたが、13日の会議が朝からあったため、前泊したものです。本部からは上田専務、パリ事務所からは鳴田所長とウゼさんが出席し、現地では基本的に4人で行動を共にしました。日本からは、初日の夕方に野坂米子市長、3日目の朝に西川福井県知事がプレゼンテーションをされましたが、それぞれ達者な英語で立派なプレゼンでした。

16日(金)には、現在千葉県からバーミンガム大学地方自治研究所に留学中の青木さんが事務所に挨拶に来られ、勤務時間終了後に事務所有志でパブでの意見交換会を行いました。青木さんは、前ロンドン事務所次長の風間さんの部下であり、当事務所の神林所長補佐とも彼女の千葉県勤務時代以来面識があるとのことで、非常に打ち解けた意見交換会でした。

19日(月)は、仕事の面では特期すべきことはありませんでしたが、午後、息子の小学校の面談があったため、妻と一緒に息子の担任の先生や校長先生とお話ししてきました。息子はこちらでは現在小6であるため、来年の中学校進学についてどうすべきか、悩ましいところです。

20日(火)から22日(木)にかけては、ブライトン市で行われた SOLACE(Society of Local Authority Chief Executives、英国地方団体事務総長協会)の年次カンファレンスにキルヒナー調査員と一緒に参加してきました。昨年のベルファストでの会議に続く2回目の出席で、だいぶ勝手がわかるようになり、今年は結構カンファレンスをしっかりと楽しむことができました。いろいろな情報を吸収してきましたが、その内容については、また別の機会にまとめて書きたいと思います。

23日(金)は、前日からロンドンに来て行われていた、成田監事、彌栄総務課長、高橋さん、赤池さんによる本部監査の講評をお聞きするとともに、成田監事との情報交換を行いました。

27日(火)には、白鴎大学法学部準教授で現在バーミンガム大学地方自治研究所に客員研究員として来られている児玉先生が事務所にご来訪。キルヒナーさん、宮本さんと意見交換。

28日(水)は、事務所主催の勉強会「スピーカーシリーズ」で、今月のテーマは松野下所長補佐がクレアレポートのテーマとして選んだ「Buisiness Improvement Districts」。このBIDsの代表例の一つであるロンドンにあるBetter BanksideでChief Executiveを務めておられるPeter Williams氏を読んで、BIDsの制度やBetter Banksideの活動の実際についてのご講演をいただきました。
この日の午後には、11月23日の日英セミナーとタイアップして大使館との共催で開催する予定の晩さん会の会場の視察。

30日(木)は、時事通信社開催の在英日系企業・政府機関等の幹部を対象にしたトップセミナーに参加。この日の講演者は、日本銀行欧州統括役の久田高正氏で、講演テーマは「国際金融情勢の現状と課題」。昨年のクレジットクランチ後、各国の政府・中央銀行が財政・金融政策を総動員して、短期間で信用不安を収束させ、景気回復の兆しが見えるところまでこぎつけたけれど、政策効果が切れたときにその状態が継続できるのかどうかは未知数。銀行のBS調整はまだ不十分だし、クレジット供与も戻り切ってはいないので、予断を許さない。このようなクレジットクランチを再発させないための金融規制の在り方も検討中、といった興味深い話を聞くことができました。

2009年9月3日木曜日

沖縄・オーランド交流セミナー

9月1日、2日と、フィンランド領オーランド諸島で、「沖縄・オーランド交流セミナー」を開催しました。

このセミナーは、前ロンドン所長の務台さんの強い思い入れによって実現したもので、ロンドン事務所としては、僕の知る限り初めて英国外で開催したセミナーでした。

もともと、2002年度から2004年度にかけて、中央大学の9研究所が合同してオーランド島と沖縄島との比較研究を行っており、その成果は「リージョンの時代と島の自治 - バルト海オーランド島と東シナ海沖縄島の比較研究」(古城利明編、中央大学出版部)という書籍の形でまとめられていました。

務台前所長は、ロンドン事務所着任前からこれをご存じで非常にオーランド島に興味を持たれており、在任中には早速オーランドに直接出向いて関係者との意見交換をされてきたそうです。そして、その折に、ぜひオーランドで沖縄県と共同でのセミナーを開催し、沖縄と直接意見交換を行いたいというオーランドの希望を聞き、ロンドン事務所がその場を提供することを約束して、今回のセミナーに至ったものでした。

当初、ロンドン事務所管轄地域とはいえ、事務所からみると「外国」であるオーランドでセミナーを開催することに、不安がなかったわけではありませんでしたが、オーランド側では、オーランド平和研究所が事務局を務め、会場確保からオーランド側の講師確保、宿泊所・食事の手配等々、現地での実務をすべて積極的に行ってくれましたので、当初懸念したよりも円滑にセミナーを開催することができました。

とはいえ、やはり開催に至るまでには、いろいろ紆余曲折がありました。

オーランド平和研究所からの当初要望では、3日間にわたるセミナーで、経済・平和・自治制度の3つのテーマごとに、それぞれ沖縄側とオーランド側それぞれから各2名ずつ講師を招き、合計12セッションで深く議論したいということだったのですが、残念ながら、平和研究所が申請を出していたチャリティ団体からの補助金の確保ができなかったため、セミナー規模を縮小し、講師はテーマごとにオーランド、沖縄各1名として、講師確保の予算はすべてクレア側で賄うことに。その結果、開催期間は2日間として、当初オーランド側で計画していたセミナー終了後の視察ツアーも中止になりました。

講師の選定に当たっても、オーランド側講師は地元なので特に問題なかったのですが、沖縄側の講師については、県庁から部長クラス以上、琉球大学の教授+アルファということでいろいろ当たってみたのですが、なかなか日程の都合が折り合わず、講師が確定しなくてひやひやしました。結果としては、県庁のご努力によって、上原勝則観光商工部産業雇用統括官、島袋純琉球大学教授の日程を押さえていただき、また、オーランドから紹介のあった、中央大学の研究時にも参加されていたストックホルム大学の池上雅子教授を3人目の講師としてお迎えすることで、無事事なきを得ました。

ちなみに、上原統括官は経済のセッション、池上教授が平和のセッションで、島袋教授が地方自治のセッション担当で、それぞれ深い専門知識・経験を有する、しっかりした講師陣となりました。オーランド側は、経済がオーランド統計研究センターのリチャード・パーマー博士、平和はもちろんオーランド平和研究所のシア・スピリオポロ・アケルマルク所長(発音がこれで正しいのかどうかは、ちょっと自信ありませんが)、そして自治制度は元オーランド議会官房長官のラース・イングマー・ヨハンソン氏で、こちらも専門知識・経験の豊富なしっかりしたメンバーでした。

言葉の問題も、やや不安材料だったのですが、フィンランド領でありながらスウェーデン語を公用語としているオーランドの人たちは皆、同時に英語にも非常に堪能で、英語でのコミュニケーションには全く問題なく、セミナーもすべて英語で行われました。

2日間にわたるセッションの最後には、パネルディスカッションが行われました。パネラーは、講演も行っていただいた島袋、池上両教授、アケルマルク平和研究所長のほか、本年初めまでノルウェー北部のバレンツ研究所で客員研究員をされていた静岡県立大学の大西富士夫氏、およびオーランド島政府長官であるエリザベート・ナウクレールさんも加わって、沖縄・オーランドの未来に関して、活発な意見交換が行われました。

短い時間ながらも非常に濃い情報交換が行われた、有意義な会議だったと思います。聴衆も、オーランド島の参加者だけでなく、フィンランド大使館から挨拶にいらした安田邦彦一等書記官(セミナー開会の挨拶もしていただきました)ほか、フィンランド大使館から関係機関にこのセミナーを広くアナウンスしていただいたそうで、それを聞いてやってきたとおっしゃっていた、ヘルシンキ大学の先生や学生、インドネシア政府ヘルシンキ大使館の職員の方など、幅広い方々にご参加いただき、その意味でも意義深いものとなりました。

2009年9月2日水曜日

Sister Cities International Conference

7月29日(水)から8月1日(土)まで、ベルファストで「国際姉妹都市会議」の年次総会が開かれ、ニューヨーク事務所の佐々木所長、阿部所長補佐とともに、当事務所からも僕、キルヒナー主任調査員、松野下所長補佐の3名が参加した。この会議は、メンバーのほとんどがアメリカの地方自治体ということから、これまではずっとアメリカの都市で開かれていたそうだが、今年は初めて英国で開催されることとなった。

例年500名以上が参加している非常に規模の大きなカンファレンスだそうだが、今年は北米から遠い北アイルランドの地での開催だった上、昨年来の不況の影響もあって、参加者はかなり少なめ。それでも300名以上の参加があったということなので、大したもの。

数多くのセッションやワークショップ、視察プログラムが設けられており、参加できたのはそのうちのごく一部のプログラムだけだった。

ロンドン事務所は2日目の7月30日(木)からの参加。朝、ヒースロー空港で松野下さん、キルヒナーさんと落ち合って、飛行機でベルファストへ。空港からはタクシーで会場である Waterfront Hall に向かった。会場に着くと昼食休憩の時間で、受付で登録を済ませたのち、サンドイッチと飲み物を受け取りに列に並んだ。その途中で、ニューヨーク事務所の佐々木所長、阿部所長補佐と合流し、一緒に昼食をいただいた。
昼食後、午後1時45分から3時まで、ワークショップの「Stories of Success: 1 Year, 20 Years, 50 Years」を聞く。複数のプレゼンターが、それぞれの体験談を披露。姉妹都市成功の要因として重要なのは、市長・議会のサポート、財源の裏付け、若者の参加、メディアとの関係であるといった内容。アメリカでの姉妹都市活動は、日本とは異なり民間のボランティア団体主導なので、人材の継続性の点では有利だが、いろいろなところとの調整はなかなか大変そう。特に行政と異なって「予算措置」というわけにはいかないので、活動資金の確保は大きな大きな課題のようだ。しかし、それだけに成功しているところの人々は、非常にエネルギッシュな活動家、という印象を受けた。
ワークショップの後、ホテルに行ってチェックイン。その後、6時半から、Ulster Hallで開かれた市長招宴に参加。少女たちの踊る地元北アイルランドのダンスや音楽や歌など、催しは楽しかったが、飲み物と食事はかなり少なめだったため、終了後、ニューヨーク事務所の人たちと一緒に近くのイタリアン・レストランで食事をしなおした。

翌31日(金)は、午前10時15分からのワークショップ「The Best of European Twinning」に参加。このワークショップでは、事前の要請があったため、ニューヨーク事務所とともに、プレゼンターとして発表を行った。モデレーターは、日頃から懇意にしている英国 Local Government Association の Susan Handley。発表者は、僕と佐々木所長以外に、Africa Global Sister Cities Foundation の Prince Kwame Kludjeson氏(ガーナ)、U.S. Mexico Sister Cities Association の Gil Garcia女史、Ismael Perez 氏など、まさに International。ただ、タイトルは「European Twinning」と銘打たれていたが、プレゼンターを見てわかるとおり、ヨーロッパ関係の発表を行ったのは僕だけ。つまり英国と日本の関係だけ。実質的には日本、アフリカ、メキシコの姉妹都市推進への努力を紹介しあうセッションとなった。しかも、プレゼンターの一人の到着が遅れた関係で、開始時間が遅れ、時間が押したために、ほとんど質疑のない発表しっぱなしのセッションで、議論の深まりにはやや乏しかった。そんな中、モデレーターのスーザンの司会ぶりはうまく、それだけが救いだった感じ。
昼食後、午後1時から5時過ぎまでは、Offsite Workshop。つまり「視察旅行」。「Bridging the Gap across Borders」というタイトルで、ベルファストからバスで1時間の北アイルランドとアイルランドとの国境の町 Newry and Morne に行き、住民の融和に関する取り組みの話を聞いたり、地元のボランティア手作りの歴史博物館を見学したりしてきた。
ベルファストに戻ってきた後、6時半からは、来年の開催地、アメリカの Albaquerque 市主催のレセプションに参加。食事をすませたフリータイムには、アメリカのフォートワース、ジャクソンビルからの人や韓国から参加されている方々など、いろいろな人とお話。終了後は、再びニューヨーク事務所と一緒になり、パブに繰り出した。
その日もホテルに泊まり、ニューヨーク組は翌9月1日(土)午前中の会議にも参加したが、我々ロンドン組は、朝タクシーで空港に向かい、そのまま飛行機でロンドンに戻った。