11月2日(月)は、Oxford Circus交差点改良事業のオープンイベントに参加。Oxford Circusは、ロンドン最大の繁華街の一つで交通量も歩行者も非常に多いにもかかわらず、歩道が狭く、信号無視の横断が横行していたため、これまで非常に危険な状態でした。これを改良するため、渋谷のスクランブル交差点にヒントを得て、歩道の幅が広げられるとともに、斜め横断可能な交差点の形状に改良が行われ、その竣工式がこの日に行われました。午前8時から、道路管理を行っているCrown Estateのオフィスのホールでブレクファスト・ミーティングがあり、東京都派遣の引場参事と参加。大使館からも、草賀総括公使、岡庭講師他数名が参加されていました。朝食ミーティング後、現地に移動して記念式典。ボリス・ジョンソン ロンドン市長の挨拶の後、和太鼓の演奏、仮装したロンドン市民の交差点横断パフォーマンスなどが行われ、大いににぎわいました。せっかくの機会だから、渋谷区も何かこのイベントにコミットしてみたら、と話を持ちかけてみたのですが、渋谷祭りで忙しいからと断られてしまったのが、ちょっと心残り。TV取材は来ていたし、そのニュースが翌日のTIMES紙の一面を飾ったりもしていたので、結構もったいなかったように思いました。
午後4時には、大阪大学の高山正樹教授が来訪。高山先生は経済学の先生ですが、同僚で国際学の田中仁教授、国際公共政策の野村茂治教授、山田康博准教授と4人でお見えになり、意見交換をしました。勤務時間終了後も、事務所有志を誘って先生たちとパブに繰り出し、大いに話が盛り上がりました。
3日(火)は、23日の日英セミナー終了後に大使館と当事務所との共催で行われる、日英の地方公共団体関係機関幹部による意見交換会の事前打ち合わせのため、午後3時15分に大使館に赴き、政務担当の山上公使、総括の草賀総括公使兼総領事と会談。当事務所からは山口次長とセミナー担当の宮本所長補佐が、大使館からは大塚一等書記官が立会い、当日の進め方等について話し合いました。
4日(水)は、午前10時に大阪市議会副議長の奥野正美氏と大阪市高齢福祉企画担当課長の田丸氏が来訪。挨拶の後、イギリスの地方制度等についての説明をさせていただきました。
6日(金)は、シティグループ証券のシニアクレジットアナリストの江夏あかねさんが来訪。今年3月まで事務所の所長補佐だった川本君(現在沖縄県財政企画官)がMBAの論文を書く際にお世話になったそうで、そのご縁で事務所に立ち寄ってくれました。彼女は、いくつかの金融機関を渡り歩いていますが、一貫して公共部門のクレジットアナリシスを担当してきた方。総務省の応援団です。神林所長補佐と一緒にいろいろ金融関係のお話しをうかがいました。また、今後、彼女からメールで定期的に公共団体のクレジットに関する金融情報をいただけることになりました。
12日(木)は、午前中健康診断で午後から出勤。午後3時には、沖縄県観光交流統括官の知念英信氏が、沖縄観光コンベンションビューローの内間氏、県観光振興課の山城さん、天願さんといっしょに来訪。11月9日~12日にExcel Londonで開催されていた World Travel Market に県として出展し、出席された機会に、JNTOの吉田所長を通じてコンタクトを取られ、うちの事務所にお寄りいただいたものでした。知念氏は民間企業のご出身とのことで、非常に腰が低くて話がうまく、さすがといった感じ。天願さんはクレアの海外事務所派遣経験があるそうで、その経験を活かして大いにご活躍の模様。楽しいお話し合いでした。
13日(金)は、3ヶ月間のクレア国際塾の今回の生徒のうち、警視庁から派遣されてきた高野さんが、イギリスでの課程を終えてロンドンに戻って来られたので、勤務時間終了後、彼女を囲んでパブで打ち上げ。ご苦労様でした。
16日(月)は、すべての国際塾生が集まり、午前9時半から中間報告会。バーミンガム大学のChris Watson先生のほか、研修でお世話になったJapan Foundationの石田所長もお見えになって、先生方の前で今回の6人の塾生がそれぞれ英語でプレゼンテーション。なかなか内容のあるしっかりした英語のプレゼンで、先生方からも暖かい評価を受けていました。彼ら6人は、この日の午後にユーロスターでパリに向かい、残りの2週間の過程を受けることとなっています。
17日(火)は、市民セクター政策機構の澤口隆志理事長が来訪。この組織は、生活協同組合である生活クラブ連合会のシンクタンクだそうで、澤口氏は以前ロンドンで留学されていたことがあり、その折にも当時の横田所長のお世話になったとのことで、久々に当事務所にお見えになったもの。英国の行政における市民参加の現状について、非常に突っ込んだ質問をされ、一緒に応対していたキルヒナー主任研究員も一瞬ややたじたじとなる場面も。澤口さんがまとめられていた市民参与にかかわるイギリスの政策の変遷についての表が非常によくまとまっていたので、キルヒナーさんがそれをいただけないかと要請する一幕もあり、お互いにとって有意義な意見交換となりました。
18日(水)は、午前9時半に神奈川県労働者福祉協議会の調査団の方々が来訪。最初、地方職員共済組合の幸田理事を通じて訪問依頼があり、事務局次長の田中氏を窓口に調整して、この日の来訪となったもの。協議会長の小西正典氏が団長で、連合神奈川の柏木事務局長ほか、十数名の方々からなる大訪問団。冒頭僕からご挨拶をさせていただいた後、山口次長からイギリスの地方自治概要の説明、キルヒナー主任調査員から調査の主眼である「コンパクト」についての説明をさせていただきました。
その終了後、午後12時半からは、定例の広報連絡会に参加。今回の当番はJALのロンドン支店。この日は、本来のメンバーのアスロン真智子さんではなく、その上司の岡田支店長がご参加。大使館の岡庭公使、JETROの長谷部次長、JNTOの吉田所長、JSPSの古川所長、商工会議所の花岡事務総長が参加で、JFの石田所長と日本クラブの小林事務局長はお休み。通常のお互いの広報活動の報告以外に、岡田社長からはJALの現状についていろいろ詳しいお話しをお聞きできたのは収穫でした。それにしてもJALは大変です。
19日(木)は、午後1時半に明治大学公共政策大学院の兼村高文教授が来訪。我々の大先輩の山下茂教授からのご依頼もあってお越しいただいたものですが、イギリスの政策評価の話など、かなり話が盛り上がり、2時半のDCLGへのご訪問を、当初は歩いて行こうとされていたのが、時間が押してしまったので結局タクシーで向かわれることとなりました。調査の結果は、満足のいくものだったそうで、何よりでした。
そして23日(月)は、いよいよ事務所20周年記念の日英セミナーの日。
22日(日)には、神林所長補佐とともに、午後1時20分にヒースロー空港第3ターミナルに行って、理事長と事務局長を出迎え。午後2時半ごろ、無事到着。タクシーでホテルまでお送りし、4人で夕食をご一緒しました。
23日(月)は、午前中、事務所職員の半分がセミナー会場であるLocal Government House に行って会場準備。そして午後からセミナー本番。夜は大使館との共催でのディナーを兼ねた意見交換会。この話はちょっと長いので、いずれ改めて詳しく書きたいと思います。
24日(火)は、午前中、理事長、事務局長、赤松総務省国際室長等とともに、海老原大使を表敬訪問。訪問終了後、サウス・ケンジントンを視察して昼食。さらに視察後、タクシーでヒースロー空港にお送りし、無事日程終了。
25日(水)は、午後6時半から、大英博物館でJapan-UK150記念イベントのフィナーレとなるパーティに参加。大勢の顔見知りになった方々と、いろいろお話しをしました。
26日(木)は、午後12時半から、時事通信トップセミナーに参加。この日の講演は、Financial Times紙の編集委員でもあるジャーナリストのGillian Tett女史による「金融界の現状と問題点」。彼女は日本での仕事も長かったそうで、英語の講演ながら、非常に聞きやすく、実におもしろい講演だった。クレジットのストラクチャリングをソーセージにたとえるというのは実に秀逸な比喩で、さすがはジャーナリスト。シティの金融マン達の生態を、ご自身の博士号研究である社会人類学とのアナロジーで説明するのも、ユーモアたっぷりで楽しい。この人の「愚者の黄金」という本は、いずれぜひ読んでみたい。
27日(金)は、僕は所用があって欠席させていただきましたが、事務所でスピーカーシリーズを開催し、バーミンガム大学地方自治研究所のIan Briggs氏に、イギリス地方自治体における人材育成についてのご講演をいただきました。