2009年8月3日月曜日

7月21日~8月14日

相変わらず更新が滞っているけど、なんとか思い出せるうちに、出来事の記録だけでも。

7月21日の週は、あまり大きな仕事はなく、事務所での打ち合わせなどが中心だった。早めに家に帰って、家族(と親戚)との時間を過ごすことができた。

23日(木)の昼には、国際交流基金の石田所長、村田副所長、当事務所の宮本所長補佐とで昼食。石田所長の出身地が広島ということから、一度広島市から派遣中の宮本さんと顔合わせをしておきたいというご希望を伺っていたため、基金の新しい女性副所長の村田さんを誘っていただいて、4人で昼食を取りながら、今後のイベントの協力関係などについての意見交換をしたもの。来年広島市立大学がロンドンでイベントを催すという話もあるので、そのあたりでの協力関係もありうるかもしれない。

24日(金)は、午後3時半にJNTO(政府観光局)で今度帰任することとなった高橋次長と、その後任として着任された板垣次長とが来訪。板垣次長も女性で、ロンドンの政府関係機関も、結構女性が増えてきた。世界で活躍する女性が増えるのは、本当に結構なこと。その日午後5時半ころから、事務所の Andrew Stevens研究員の案内で、ロンドンオリンピックの開催予定地を視察。東京都から派遣の引場参事、神林所長補佐、吉川調査助手と僕との5人で、地下鉄とDLRに乗ってStratfordまで行った。途中、地下鉄からDLRに乗り換えたCanary Warfでは、いきなり汐留かニューヨークかというような超近代的なビルのオフィス街が目の前に現れてびっくり。実は1年ロンドンにいて、ここにはまだ来たことがなかったのだが、全くの近代的金融街。金曜日の夕方ということもあって、非常に大勢のサラリーマンたちでにぎわっており、不況もどこ吹く風。オリンピックにはまだ3年あるので、スタジアムの建設は、まだようやく1~2割の進捗といったところか。しかし、Stratfordには、大きなショッピングセンターもできていて、今後かなりにぎわってきそうな感じ。
引場さんは、その後の予定があるとのことで、視察だけで引き揚げたが、残りの4人は、Andrewの案内で、East End でインド人が経営する和食(?)店「一番」へ行き、夕食。非常に安くて、意外とおいしかったのでびっくり。

27日(月)は、成蹊大学法学部の西村教授が来訪。日本で公務員への業績給与制度の導入を検討されておられるとのことで、すでに業績給を導入しているイングランドの例を調査したいということで来られたもの。しかしながら、夏休みということもあってか、アポイントメントを取るのに悪戦苦闘。先生とも往復で20回近くメールのやり取りをしたけれど、ようやくのことでなんとか2団体インタビュー先を確保。調査がうまくいっていただければよいけれど。
また、この日からは、2週間の予定で子供たちがサマースクールに。朝は妻が娘の校舎、僕が出勤前に息子の校舎まで送って行った。結構不安を抱えながらのスタート。

28日(火)は、先週金曜日24日にロンドンにやってきて、明日29日まで滞在していた母と叔母が、この日は自由行動日ということで、僕も仕事をお休みしてお付き合い。妻と一緒に車でホテルまで迎えに行った後、ちょっとお買い物をして我が家に来ていただき、一緒に昼食。おそばとほうれん草のおひたしで、なかなか好評だった。母は疲れて我が家でお昼寝。叔母は元気に妻と再び買い物に。夕食は特にいいとのことだったので、3時ごろに車でホテルまで送ってお開き。

30日(木)から8月1日(土)にかけて、ベルファストで開かれた Sister Cities International Conference に出席。キルヒナーさん、松野下さんが同行。この会議は、アメリカが中心となって例年アメリカ国内で行われている会議だけれど、今年は一度アメリカ外で開催しようということになって、ベルファストにやってきたもの。
例年は500人規模の会議らしいけれど、今年は遠隔地と不況のダブルパンチでやや少なめだったとか。それでも300人は超えていた。
会議ではニューヨーク事務所の佐々木所長、阿部所長補佐とも会って、いくつか行動を共にした。会議の様子は、また稿を改めて。

8月3日(月)は、午前11時に自治省の先輩で今新生銀行にお勤めの陶山さん来訪。クレアの委託研究をされているとのことで、スコットランドの分権についての調査に来られており、スコットランドでの調査の前に、事務所にお立ち寄りになられたもの。
正午には、ベルファストからこちらに回ってきたニューヨーク事務所の佐々木所長、阿部所長補佐が来訪。うちの事務所のメンバー何人かと一緒に昼食を取りながら、もろもろの意見交換。

8月4日(火)は、午前10時に岡山県早島町の佐藤友彦町長来訪。イングランドのSt.Annesというパリッシュとの姉妹提携の可能性を探るため単身出張されて来られたとのこと。30分ほど僕とお話した後、キルヒナー主任調査員からの、イングランドの地方自治についての一般的なレクチャーをお聞きいただいた。後日お礼のメールをいただいたが「St.Annesはパリッシュながら自分たちのcouncilをつくり、町づくりを進めています。我々とのTwinningについても積極的で、新しい市長以下で歓迎してくれました。二日間のスケジュールで町の姿は概ね掴むことが出来ましたが、風俗、習慣の異なる市民がお互いに交流することに大いに意義深いものを感じました。お互いの町が夫々key station になって両国の交流に貢献出来ればと期待しています」とおっしゃっておられた。話がうまく進めば、日本の町とパリッシュとの初めての提携事例になる。期待したい。
午前11時30分には、シンガポール事務所から望月所長補佐が来訪。今回は休暇でイギリスに来たので、事務所に寄ってくれたらしい。その後、12時頃には、昨日事務所に来られた陶山さんが再度来訪。スコットランドに調査に行く前に、資料の準備のため事務所のコピー機等をご利用になりたいとのことでお立ち寄り。昼食にもお誘いいただいたのだが、あいにく僕が弁当持参だったため、所長室にサンドイッチを持って来られて事務所でお話ししながらの昼食会。

その週の残りの日は、夏休みに入っている関係もあって、特に大きな行事なし。事務所での仕事に専念。

翌週も特に大きな行事はなかったが、この機会を使って、所員が手分けしてまとめている「英国の地方自治」の2009年版の総チェック。14日までに一通り所員から説明を聞き、宿題を出し終えて、僕自身の夏休みに入る。

15日(土)から23日(日)にかけては、夏休みで家族一同パリに行く。その間のことは、妻のブログに詳しく書かれている。